「GOSICKs ―ゴシックエス―」 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。


GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神― (富士見ミステリー文庫)/桜庭 一樹

かわいい:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5
ミステリ:ワクワクワクワクワクワク /5


桜庭一樹さんの
「GOSICKs ―ゴシックエス―」を読みました。
ブログのお友達naminnieさんに
お借りしました。


『春やってくる旅人が学園に死をもたらす』
 寮母さんに人の良さをかわれて(?)買い物に出された一弥は、猛スピードで
 やってきたオートバイが事故に遭うところへ遭遇してしまう。しかもその運転手の
 首が切断されていて、いきなり犯人扱いされてしまう。

『階段の十三段目では不吉なことが起こる』
 ある日、セシル先生に頼まれて納骨堂へ入ったとき、奇妙な死体が発見された。
 そのときアブリルは死体に悲鳴をあげることなく、床に落ちていた本を拾い上げ
 持ち去ったのだ。一弥はアブリルの秘密が気になりだした。

『廃倉庫にはミリィ・マールの幽霊がいる』
 セシル先生と廃倉庫へ入った一弥は青白い少女の姿がかき消えるのを
 目撃した。8年前に亡くなったミリィ・マールの幽霊かと思われたが、
 彼女と面識のあるセシル先生は否定する。

『図書館のいちばん上には金色の妖精が住んでいる』
 あっさりと大泥棒クィアランの正体を暴くヴィクトリカに一弥は驚いた。
 そして倉庫の幽霊の話を聞いた彼女はすぐに助けに行くようにと言う。
 状況の分からぬまま、ブロワ警部をともなって倉庫へ向かうと……。

『午後三時に首なし貴婦人がやってくる』
 クィアランの盗んだ宝のいくつかが学園内に隠されているはずだが、
 ブロワ警部はなかなか見つけられない。そして開かずの読書室に
 かかっていた絵が変っているという奇妙な出来事が起こる。

『死神は金の花をみつける』
 セシルはブロワ侯爵の娘を新しく生徒としてを迎えることになったが、侯爵の
 話しぶりはかなり奇妙なものだった。娘を「狼」扱いし、本とお菓子とフリルを
 与えるようにと命じる。それだけでも大変なのに東洋から留学生も来るという。



本筋の「GOSICK ―ゴシック―」の別の
お話が短編になっているようですね。

この「GOSICKs ―ゴシックエス―」、
位置づけがよく分かってませんでしたが、
読んでなるほど、です。

1924年、日本からソヴュール(架空のヨーロッパの国)へ
留学している一弥と不思議な美少女ヴィクトリカとの
出会いが描かれています。

本編ではすでに
仲良し(?)な二人ですが、
(2巻までしか読んでないですけど)
この作品では初々しいやりとりが
かわいらしい……。

短編も学園の不思議な出来事などを
ヴィクトリカの天才的な推理力で
解明していくという
わかりやすいお話です。

謎の解明が次の謎に
つながっていくので、短編なのに、
途中で本を閉じられない引力もありますね。

最後に二人の教師である
セシル先生の目線で書かれた短編もあり、
二人の出会いに運命的なものを
におわせて、終了でした。

早く本筋を読みすすめたくなりました。

naminnieさん、
ありがとうございました!
図書館にもあるようですので、
ガンガン続きを読もうと思いますよ。