「隻眼の少女」犯人は……。 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

隻眼の少女/麻耶 雄嵩




えええ!?:ぎゃーーぎゃーーぎゃーーぎゃーーぎゃーー /5


ドキドキ:☆☆☆ /5









麻耶雄嵩さんの


「隻眼の少女」を読みました。






種田静馬は古い伝承が残る栖苅村の


琴乃湯を訪れた。




初雪が降ったら死のう。


そう考えて静馬は毎日


伝承が残る岩・龍ノ首に上り、


空を見上げていた。




ある日、水干姿の少女が現れ


探偵見習いの御陵みかげだと名乗る。





彼女は名探偵だった母の


跡を継ぐのだという。


静馬はにわかに興味を持った。






何ともいえない衝撃が残る作品でした。


推理小説は詳しくないのですが


これはアウトかセーフか……。




ある種の禁じ手の香りが


漂う作品で、読後感がすっきりとは


いえないかも、ですね。




しかし過程が


面白かったのは事実です。




推理ものですが、


犯人がなかなかわかりません。




古い伝承が残る村で


殺人事件が次々に起こり、


探偵見習いの水干姿の美少女が


悪戦苦闘します。




ワトソン役は


自殺志願者の静馬くんで、


頼りなさも一級品。




犯人を突き止めたと思ったら


また殺人が起こり――。




ウナギの掴み取り状態で、


ドキドキしっぱなしです。




しかし全体に漂う妙な暗さは


ラストへの暗示だったのかも、ですね。




しかし麻耶作品、


毎回ビックリさせてくれて


ハマりそうです。