「回転ドアは、順番に」短歌に泣く | 本の話がメインのつもり

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回転ドアは、順番に (ちくま文庫)/穂村 弘

泣ける短歌:涙3涙3涙3涙3 /5

美しい……:かんどーかんどーかんどー /5



穂村弘さんと東直子さんの

「回転ドアは、順番に」を

読みました。

stardancerさんから頂いたコメント中に

タイトルがあったので

気になって読んでみました。



回転ドアをうまく通れない男の子と

自転車に話しかけちゃうような女の子、

二人が出会う。



あらすじは書いちゃいけないような

気がしましたが、

自分があとからわかるように

メモということで書きました。


……というのも、

この作品の構成成分は

詩と短歌なのです。


明確にわかる言葉がほとんどなくて

言葉から伝わるイメージや

リズムでストーリーが

進んでいきます。


二人がケンカをしているところの

短歌なんてド迫力でした。


不吉な色や言葉が踊って

「バカ!」とか「もうヤダ!」とか

実際に書かれるよりも

伝わってきます。


そして、何一つ明確な言葉なく、

最後は泣けるんです。


穂村さんが男の子役、

東さんが女の子役と

役になりきって

短歌と詩で競演を

しているような作品でした。


こういう作品も

あるのですね。


目からウロコです。


図書館本で読んで、

あまりに気に入ったので

翌日に買いに行きました。


stardancerさん

ありがとうございました。