「堕ちていく僕たち」とりかへばや | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

堕ちていく僕たち (集英社文庫)/森 博嗣

騙し絵リンク:ワクワクワクワクワクワクワクワク /5

不思議:笑2笑2笑2 /5



森博嗣さんの

「堕ちていく僕たち」を

読みました。



『堕ちていく僕たち』

 冬休みをダラダラとすごしていた相沢愛樹のもとに

 小林先輩がやってきた。お金がないとのことで、ラーメンを作って

 あげることにした。その味見をしたときに愛樹は気を失ってしまう。


『舞い上がる俺たち』

 同人誌の締め切りに追われ、モッチャンと一緒に

 猛烈にペンを動かしていた。お腹がすいたモッチャンが

 作ってくれたラーメンを食べたら、二人とも男になってしまった。


『どうしようもない私たち』

 死んでしまった「私」、和子は会社での二股、

 同級生との再開を振り返る。すべてが順調だったのに

 和子が死んでしまった理由とは――。


『どうしたの、君たち』

 密かに人間を撮る事が趣味だった。ある日キャンパスの図書館で

 見つけた相沢愛樹が格好の被写体だと思い、こっそりと追いかける。

 しかし突然、相沢愛樹の様子がおかしくなった。


『そこはかとなく怪しい人たち』
 作家の大島真由子は原稿を書き上げ、インスタントラーメンを

 食べてから、徹夜のまま大好きなバンドのライブへと

 出かけた。ところがそこで思わぬ事件に巻き込まれてしまう。



不思議な話でした。


食べると性別が入れ替わってしまうという

インスタントラーメンを軸にした

連作短編のようです。


短編同士は少しリンクしているところもありますが、

そのリンクは曖昧で騙し絵のようです。

真実は不明なんですね。


もとから一人称でも性別があやふやで

中性的な文章なのです。

性別が変わったことが

さして大事ではないような印象が

また不思議……。


全体的にフワフワと詩的な感じ。

性別が入れかわるという

マンガっぽい展開をこういう形にするとは

何だかおもしろいですね。


森作品、今さら読み始めています。

例の有名な長編のシリーズは

1作品目だけ読んで放置していたので、

気合が入ってから読み直そうと思います。