「夢の守人」ラブですね | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

夢の守り人 (新潮文庫)/上橋 菜穂子

ワクワク:ワクワクワクワクワクワク /5

ラブラブ:ラブ☆ラブ☆ラブ☆ /5


上橋菜穂子さんの「夢の守人」を読みました。

シリーズ3作目です。



バルサが道中助けた男・ユグノは

リー・トゥ・ルエン<木霊の想い人>と呼ばれる、

類まれなる美声の歌い手だった。


幼馴染のタンダにユグノを紹介しようと

彼を連れて小屋に戻ったバルサだったが、

そこには化け物のように

変わり果てたタンダの姿があった。


眠りから覚めない姪のカヤを

助けようとして

呪術を施したタンダがその体を何者かに

のっとられてしまったのだ。


カヤのように夢にとらわれた人々が

各地に現れ、呪術師のトロガイ、

星読みのシュガ、バルサ、ユグノは

その謎を解き、タンダや他の人々を

助けるために動き出した。



今回はラブラブな感じでした。


前作までで、どうやら相思相愛っぽい

バルサとタンダに全然絡みがなかったので、

そう感じたのかもしれませんが、

二人の強い結びつきが書かれていた3作目でした。


そして、ちょっと怖いタンダの呪術のお師匠様・トロガイの

切ない過去、チャグムとの再会、

1作目で敵となった"狩人"たちの再登場など、

なかなか盛りだくさんでした。


バルサとタンダだけではなく

登場人物同士の関係がハッキリと認識が

できました。

今後の展開がより楽しみになりました。


肝心のストーリーですが、

パターンが分かってきてしまい、

ちょっと先が読めてしまったかしら。


それでも登場人物たちの活躍で

退屈はしませんでしたけれど。