「ちょんまげぷりん」期待通りの展開に安心して楽しめる | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ちょんまげぷりん (小学館文庫)/荒木 源

ほのぼの:あったか気分あったか気分あったか気分あったか気分 /5

読みやすい:GOODGOODGOODGOOD /5



naminnieさんのブログで拝見しました。

荒木源さんの「ちょんまげぷりん」を読みました。



遊佐ひろ子は息子の友也を

保育園に送っていく途中で

時代劇から抜け出してきたような男を見かけた。


その男・木島安兵衛は発言も不審で

自分は江戸の侍で、ここがどこだか分からないと

言う。


ひろ子は仕事に出る自分の代わりに家事を

やってもらうという条件で

安兵衛をしばらく部屋においてやることにした。


安兵衛は家事、特にお菓子作りに

類まれなる才能を発揮し始める。



タイムスリップの王道を行くストーリーですが、

このネタのおもしろいところを決して裏切らない展開は

安心して読みすすめることができます。


何と言っても主役・木島安兵衛の

キャラクターがおもしろかったですね。


表紙は映画化が関係しているのでしょうか、

随分とイケメン風ですが、作中の表現では

岩のような顔とか、おじさん顔とか言われています。


しかし内面はイケメンです。


自分の役目は精一杯やる。

家事であろうと、お菓子作りであろうと、

友也の遊びの相手であろうと、常に真剣。


その江戸の侍っぽい男らしさと

ポケモンカードにも真剣に取り組むかわいらしさ、

ひろ子でなくともぐっとくるものがありますよね。


タイムスリップものでは欠かせない

安兵衛の現代文化への狼狽ぶりも

コミカルで見所かと思います。


まぁ、お約束な展開で先はよめてしまうのですが、

この手のストーリーは分かっていても

ノリノリで読むのがまたお約束……と思います。


おもしろかったです。

naminnieさんありがとうございました。