「仏像にインタビュー」仏像入門書 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

仏像にインタビュー/宮澤 やすみ

ゆるい:え?え?え?え? /5

分かりやすい:笑2笑2笑2笑2笑2 /5



宮澤やすみさんの「仏像にインタビュー」を

読みました。



この本は仏像と著者との架空の対談形式で

書かれていて、仏像の大まかな”性格”や”特徴”などを

知る事ができます。


釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、大日如来……

観音菩薩、十一面観音菩薩、不空羂索観音菩薩、千手観音菩薩……

五大明王、四天王、阿修羅などなど

聞いたことはあるけど、どうちがうのか。

どうしてそんな姿なのか、

仏像さん自ら熱いトークで教えてくれます。


個々の設定を際立たせるためか

対談の様子もかなりぶっとんでます。


極楽温泉で対談とか居酒屋で対談とか。

仏像の口から「事務所的にNG」という言葉も

しばしばでます。事務所って……?


他にも仏像の設定を現代風にアレンジした

面白トークが飛び出します。


薬師如来の両脇にいる仏像「脇侍(日光菩薩・月光菩薩)」を

事務員と言ってみたり、毘盧舎那如来をビルちゃんと呼んでみたり

観音菩薩がし衆生を救済するために

ロケットのように出動してみたり(表紙のイラスト)

とにかく最初から最後まで笑い一本で攻めてくる一冊でした。


しかし読み終わったとき随分と

仏教や仏像に詳しくなった気がするから不思議です。

マンガとかエッセイ読んだだけのような読後感なのに……


仏像が見れるオススメの寺院や

キレイな仏像写真も収録されていて、

仏像入門書としてちょうどよさそうです。


著者の宮澤氏は「日仏会 」というホームページを

やっていらっしゃるようです。

この方、本当に仏像が大好きなんだなぁ……


私は弥勒菩薩と千手観音菩薩が

好きですね。

読み終わったらきっとひいきの仏像ができちゃうはず……