笑：
/5
くだらなさ(褒め言葉)：
/5
万城目学さんのエッセー「ザ・万歩計」を読みました。
新人賞を受賞した「鴨川ホルモー」でデビューし、
「鹿男あをによし」がドラマ化、そして「鴨川ホルモー」も
映画化するという人気作家さんのエッセーです。
図書館の「ホルモー」の続編がちっともまわってこないので
エッセーを読んでみたのですが、これがなかなか
愉快でした。
万城目さんが会社を辞めて小説家を目指し始めた頃のことや
バックパッカーの頃の思い出、「ホルモー」や「鹿男」の
誕生秘話(?)など盛りだくさんです。
そして地味に日頃思っていることなどが書かれています。
しかしそこにこそ万城目さんの感性がキラリと
光って感じます。
後世に残したい曲のワンフレーズを妄想を交えて選出してみたり、
ゴキブリとの奮闘を面白おかしく綴ったり、
いかにもこの人こそが「ホルモー」を考えそうだ！
と、妙な説得力を感じてしまいます。
描写や表現がいちいちおもしろいんですよね。
うーん、小説よりも面白かったかも……