「裏庭」少し難解?ファンタジー | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

裏庭 (理論社ライブラリー)/梨木 香歩

ちょっと難解:うーんうーんうーん /5

不思議ファンタジー:好好好 /5



梨木香歩さんの「裏庭」を読みました。

以前、青子さんのブログで拝見し、読んでみました。



バーンズ屋敷は子ども達の恰好の遊び場になっていた。

荒れた庭には多種多様の昆虫や植物で溢れている。


その屋敷には昔から何か秘密がある、ということは

子どもたちみんなが知っていた。


それは昔子どもだった照美のママとパパ、

友達の綾子の祖父も知っていることだった。

綾子の祖父と特別仲がよかった照美は見えない”裏庭”の

存在を聞かされる。


ある日、照美は学校には行かずにバーンズ屋敷へと

向かった。

そして大鏡の中の”裏庭”へ入ることができた。

そこで”テルミィ”となった照美の裏庭の冒険が始まる。



「モモ」とか「果てしない物語」とかそういう

海外の児童向けファンタジーを連想するような

お話でした。


「不思議の国のアリス」に近いかな??

実は子どもの頃、アリス挫折したんで

最後まで読んでないんですが。


家族の間にちょっとしたすれ違い生じていて

さみしく思っていた照美は裏庭での

冒険を通して大きく成長していくのですが、

その冒険も象徴的で、非現実的で

ちょっとグロテスク。


こういう話って”子どもだけ”とか”子どもの秘密”という

雰囲気があるものが多いような気がするのですが、

屋敷の持ち主の娘だった老婆や

綾子の祖父、照美の両親も裏庭に大きく関わってきます。

世代を通して繋がっているファンタジーですね。


ファンタジーの展開が予測できなさすぎて

読むのに時間がかかりました。

久しぶりに頭を使った気がする……