「白蛇島(白いへび眠る島)」軽トラックの活躍 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

白いへび眠る島/三浦 しをん

友情度:!!!!!!!! /5

ドキドキ:ワクワクワクワクワクワクワクワク /5

ホラー:いるよいるよ /5



三浦しをんさんの「白蛇島」を読みました。


文庫本は改題しているんでしょうか、

アフィリエイトがこれしかありませんでした、

「白いへび眠る島」……

たぶん同作品。

高垣の高校3年生・悟史は

大祭の時期に拝島へ帰ってきた。


因習が根強く残る閉鎖的な島で

過ごすことが好きではない悟史だったが、

幼馴染で”持念兄弟”の契りを交わした

光市との再会は素直に喜んでいた。


ところが大祭を前にして

村に不幸をもたらす不吉な存在

”あれ”を目撃してしまう。



三浦しをんさんの作風をわかったつもりで

わかってなかったことを痛感した作品でした。


この因習が残る島という舞台がちょっと怖くて、

島の謎を解き明かす少年たちの

友情が感動的な作品です。


帯に”淫靡”という言葉があるのですが、

作品を読む限りその”淫靡”が

どういう意味なのかよくわかりませんでした。


思わず私の知らない”淫靡”の意味が

ありそうでを辞書でひいた。


淫靡→性的にだらしなさを感じさせるさま。

     みだら。(広辞苑より)


……その意味しかないですよね。


むしろとても健全な冒険もののように

感じました。

子ども達が夏休みに読むのにちょうど

よさそう、とすら思います。


この作品と「格闘する者に○」、「月魚」の

3作品を”白い軽トラック3部作”というそうです。

まったく知らなかった……

そういえば軽トラック出てたなぁ。


本作品では免許とりたて、

でも昔から乗り回していたという

光市の軽トラが大活躍します。


でも何だかちょっと地味でかわいい

3部作ですね。