今さら(?)恩田陸さんの「六番目の小夜子」読みました。
その高校には「サヨコ伝説」というものがある。
3年に一度”サヨコ”に指名された者が1年間、自分が”サヨコ”で
あることを隠し通すという。
成功すればその年の吉兆、失敗は受験合格率が悪かったりと
よくないことが起きる。
高校三年生になった雅子が友達の容子と教室に向かうと
そこには真っ赤なバラがいけてあった。
それは”サヨコ”がその教室にいるという証である。
そんな新学期の日に転校してきたのが”津村沙世子”、
名前が”サヨコ”で、とびっきりの美人だ。
奇妙な符号を感じつつ高校最後の一年が始まる。
”サヨコ”は誰で、その伝説はいつ何のために
始ったのか。
ホラーとミステリの要素があってドキドキしながら
一気に読めました。
特に学園祭の演劇のシーンが迫力あって興奮です☆
集団催眠? みたいだった。
妙なスピード感といい、恐怖を煽るような描写といい、
おもしろかったです。
逆にその後が静か過ぎてホラーのピークは終ったのかな、
と思ったりもしました(^^;)
実際その後は謎解きがメインだったみたいだけど。
それから「夜のピクニック」 でも感じましたが、
”青春”の描写が好きです。
仲のいいグループとかクラスとかの雰囲気、恋愛とか諸々……
実際そうだったかは忘れましたが、自分の高校の頃を
懐かしく思い出させてくれます(^^)
ウチの高校は伝説なんてなかったんですけどね。
10年くらいしか経ってない新しい高校だったし、
そのためか怪談もあんまり聞かなかった。
他の高校だといろいろ噂話があったみたいだけど。
小学校はお化けの出るトイレがあったけど(^^;)
ベタでつまらないですね。
一回だけ女のコがおばけを見たって騒いで大パニックに
なってたことがあります。今でも忘れられない(^▽^;)
話が横に逸れまくってました。
「六番目の小夜子」、読んでる最中はかなり夢中になれましたが、
ラストがあまりスッキリしなかったです。
謎の答えはどうなのかとものすごくもりあがったものの
ちょっと不完全燃焼気味(^^;)
私の見落としだったら申し訳ないですが、
伏線の回収がイマイチ?じゃないかな、とも思いました。