店主の工藤が絶品の料理と巧みな謎解きを
見せてくれる、
香菜里屋シリーズの第二弾「桜宵」を読みました。
病没した妻の香菜里屋という名の店をたずねて
みるようにと書かれた手紙を見つけた神崎守衛。
妻のことを知ろうと香菜里屋を訪れ変わった
揚げ豆腐に舌鼓を打っていると、店主の工藤が
言った。
「もしかしたら神崎守衛様ではありませんか」
(表題作『桜宵』から)
『犬のお告げ』
修の会社の経営はかなり悪くなっていた。
いつリストラされてもおかしくない。恋人の美野里との
結婚もしばらくはできそうになかった。
そんな中で修は会社のリストラにまつわる奇妙な噂を
聞く。
何とリストラ候補の人間を湯浅部長がホームパティーに
招待し、部長の愛犬に噛まれた者をリストラするというのだ。
そしてとうとう修も部長のホームパティーに招待されてしまう。
『旅人の真実』
金色のカクテルをください。
そう言って都内のバーを歩き回っている男がいた。
飲み終わると「なんだ、バーといっても名ばかりか」
と不満げに漏らして去っていく。
その男が香菜里屋にもやってきた。
その場に居合わせたフリーライターの飯島七緒は
その男に興味を持ち調べ始める。
(他2編 全5編)
面白かったです☆
前作よりも読みやすいように感じました。
相変わらず工藤さんの料理はおいしそうです(^^)
気になってるのが『桜宵』の序盤で登場した
洋風揚げ豆腐。コンソメのスープに様々な具を挟んで
揚げた豆腐ってすごくおいしそう♪
豆腐料理大好きなんですよね。
残念ながら最後の『約束』というお話はすごく後味が
悪かったです(^^;)
何だか悪いことばっかりで、散々な感じ……
ある登場人物の性格、信念が曲がりすぎていてちょっと
不愉快でした(>_<)
お話自体は気になってどんどん読んでしまうタイプなんですが、
救いがなさすぎでしたね(笑)
ハッピーエンド : バッドエンド = 3 : 2
です。割合的にはいいですけど、最後はやっぱり
ハッピーがよかったな。
そしてそして、今回は何と工藤さんの過去が
チラリ☆
本当にちょっとなんですが、何かあったな、と
思わせる記述ありでした。
うーん、気になる(^^;)