「ウランバーナの森」帯によるとファンタジーらしい | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

ウランバーナの森 (講談社文庫)/奥田 英朗
奥田英郎さんの処女作「ウランバーナの森」
を読みました。


ジョンはその夏妻のケイコと息子と軽井沢で
休暇を過していた。
ジョンは世界的に有名なミュージシャンだったが、
もう何年もその世界からは離れていた。
そんなジョンは休暇中に急に
腹痛に襲われ、やがて驚くほどしつこい
便秘に悩まされ、同時に不思議な体験を
し始めることになる。

不思議な話でした。
ジョンが必死に便秘と格闘している情景は
なんとなくおかしさがあって、
「イン・ザ・プール」のシリーズの面影を見ました(^^)
お食事中には遠慮したいですねw
冒頭のジョンが体調を崩すシーンや、
不思議な現象のあるシーンはちょっと
いきなり現実離れした感じがして馴染みませんでした。

そしてかなり読み進めてもどんな物語になっていくのか

全く予想が出来ませんでした。

まさか便秘がこんなに話をひっぱるとは

初めは思いませんし(笑)


総合的に見てあまり好みのタイプの物語では

なかったですが、最後にちょっと「あ」っと

思うことがありました。

ジョンは現実にいた人物をモデルにしていた

らしいです。もっと早く気付くべきでしたが、

気付いたのは最後の最後でした。


参考文献と次の締めの言葉で分かりました。

『*この物語はフィクションであり、実在する人物

 (あるいはかつて実在した人物)とは一切関係がありません』


かつて実在した人物……(^^;)