「マドンナ」アツいサラリーマン達 | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

マドンナ (講談社文庫)/奥田 英朗

がんばる五人の課長の物語、

「マドンナ」読みました。

五編の短編集です。



人事異動で海外事業部から

やってきたのは完璧なキャリアガールの

倉田知美。

42歳、営業三課課長の荻野は

17歳も年下の彼女が好きに

なりそうな気持ちを抑えきれず……

         表題作『マドンナ』


『ダンス』

 息子がダンサーを目指すと言い出し、

 営業課長芳雄は猛反対、妻を通して

 息子を説き伏せようとする。


『総務は女房』

 局長候補の恩蔵は二年の約束で

 総務課課長になる。今まで競い合いの

 中で仕事をして来た彼に総務課の

 慣習についていけるのか。

 

『ボス』

 新任の部長は同い年の女性だった。

 禁煙、水曜日の残業禁止、

 恒例の社員達のイベントも

 廃止になり、一課課長兼部次長、茂徳は

 ついに……


『パティオ』

 オフィスから見えるパティオの藤棚の

 下でいつも読書をしている老紳士がいる。

 ある日鈴木は思い切って声を掛ける。



何と言うこともない地味な感じでしたが、

おもしろかったです。

何気ない日常やありがちな悩み、

主人公達もみんな特別な人ではない。

会社の慣習や家族、同僚に振り回されたり

して一生懸命がんばってる感じです。


『マドンナ』、笑えました。

気が多い課長さんです(笑)

でも憎めない。


テンポよく読めたので

もう何話か読みたい気分で

終っちゃいました。