「葉桜の季節に君を想うということ」あー、やられた | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

葉桜の季節に君を想うということ (本格ミステリ・マスターズ)/歌野 晶午

歌野晶午さんの本が何か読みたいと

思っていたところに月夜さんが読みやすいと

オススメしてくれたのでさっそく☆



ガードマン、パソコン教室の講師、

テレビドラマのエキストラなど

「何でもやってやろう屋」の成瀬将虎は

ある日自殺しようとホームから飛び降りた麻宮さくら

を助けたことがきっかけで彼女と交際することになる。


その一方、昔探偵事務所で働いていたためか

成瀬は悪徳商法で儲けている会社の調査を

依頼される。


生き別れた娘の様子を気にする安藤士郎、

悪徳商法に引っかかり借金のため

犯罪行為を強いられる古屋節子、

そんな人々を巻き込んで事件の真相が見えてくる。



はー、騙されました。

何て言うと成瀬さんに

「俺はそんなこと一言も言ってない」

と言われそうですが。


それはさておきこれは面白かったです。

先が気になって仕方のない本に出会うのは

読書の喜びのひとつですね(^^)

久々の集中力で読みきりました。


主人公の成瀬がすごく魅力的です。

こういうちょっとやんちゃな人好きだな。


読み終わった後になると

題名もすごく意味深かったと感心……

手の込んだことをしてくれる(笑)


軽くネタバレ(↓)

ひとつ気になったのは、

20歳のときの成瀬の話は本編とあまり

関係なく進行していたような。


面白かったし、成瀬の性格を描き出すのに

すごく効果的でしたが、

読み終わった後2つの事件の結末が

別々だったので、

無意味な深読みをしてしまいました。

もちろん大ハズレ(笑)


しかし「マディソン郡の橋」もびっくりな結末(^^;)


月夜さんのおっしゃる通り読みにくくは

なかったのですが、

じゃあ、他の歌野さんの

作品は?!と気になる次第です(^^;)