「おまけのこ」人情妖怪推理帖・第四弾 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

おまけのこ/畠中 恵

「しゃばけ」から続くシリーズの第四弾

「おまけのこ」を読みました。


連作短編仕様で五話収録されています。

今回もほのぼのして優しいお話ばかり

でした。



江戸の大店”長崎屋”の若だんなは

病弱で寝付いてばかり。

そんな若だんなを心底愛して、

甘やかしてばかりいる両親や手代二人組、

そして住み着いている妖怪達が

若だんなの冴えた推理で江戸の

事件を解決していく。



「こわい」

  狐者異(こわい)は”怖い”の語源になるくらいの

  厄介者の妖怪。同じ妖怪からも厭われている。

  ある日若だんなは幼馴染の永吉と大喧嘩。

  そこに狐者異(こわい)が現れ、ある提案をする。


「ありんすこく」

  若だんなが急に吉原の女と駆け落ちすると

  言い出した。病弱で色恋と縁のない若だんなに

  一体何が起こったのか。


「畳紙」「動く影」「おまけのこ」



とうとう四弾目まで来ました。

前にもう若だんなの生い立ちや

手代二人の過去も明らかになっているので

今回はあまり大きな事実が明らかに

なるなど派手な話がなかったです。


よく言うとのんびり読めた。

しかし、ちょっと飽きが来そうな気配も(^^;)


相変わらず登場人物がみんな

優しい雰囲気。


全体を通して”愛”を感じます。


本当にほのぼのしてて好きなシリーズなので

次にも期待です。