「源氏がたり(一)」責任とって読みました | 本の話がメインのつもり

本の話がメインのつもり

気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

新源氏物語 (上) (新潮文庫)/田辺 聖子

友達が源氏物語で一番分かりやすいのを教えて

欲しいと言っていたので一番最近読んだ

「源氏物語が面白いほどわかる本」
をオススメしたところ、
もっと大人向けでもいいと言っていたので
田辺聖子さんのがおもしろかったような
気がしてオススメしてみました。

でも、実は、

全然憶えてない(笑)


さすがに無責任なので

「源氏がたり(一)」を読みました。

写真がなかったので新源氏物語ですが。


うん、よかった、やっぱりおもしろい(笑)

新源氏物語とは違ってこれは訳という

よりは時代背景を交えて著者が解説して

いるという文体です。


田辺さんの上品な語り口が雰囲気

抜群です。


(一)ではまず田辺さんが平安時代を

分かりやすく解説し物語を読む

土台を作ってくれます。

それからいよいよ桐壺帝と桐壺更衣の

悲恋の後、光源氏誕生と続きます。


事前にしっかりと土台をつくって

もらっているので当時の価値観

とか風習とかかなり入りやすいです。


(一)の最後は源氏が帝の女に手を出して

須磨に流されたときによろしくしていたお姫様

(明石の君)との間にできた娘の

話(松風)までとなっています。

確か源氏29歳の時、だったかな(?)


しかし私があらすじを書くと

何でこんなに下品なんだ(^^;)


上品な話なんですよ。

本当に。男と女の話が多いので

誤解を受ける”受難の小説”

と田辺さんもおっしゃってます。

淫らなことが書いてあるだとか、

不敬だとか……


でも千年も語り継がれたという

ことでその価値は実証されてますよね。


ただのイヤらしい本なら

千年ももちません(笑)


安心してオススメできる

源氏物語の解説本でした(^^)