「源氏物語が面白いほどわかる本」分かりやすい大昔の傑作 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

源氏物語が面白いほどわかる本 上 (1) (中経の文庫 で 1-2)/出口 汪

源氏物語が面白いほどわかる本 下 (3) (中経の文庫 で 1-3)/出口 汪
「源氏物語が面白いほどわかる本」
を読みました。

 ただただ読みやすい、わかりやすい、おもしろい。

当時の文化なんかも交えて要所を説明してあるので純粋に楽しめました。


一人で読んでも今の価値観とはまったく違う平安時代が舞台になっているので

分からないし異様なことばかりの世界に見えますが、

文化的背景の理解もできるので登場人物に感情移入できます。

古典の授業の参考資料にもなりそうです。

高校生の頃、この本があったらもうちょっと古典を楽しめたのになぁ。


内容ですが、全部訳があるわけではありません。

要所のみですが、十分に物語の筋が分かるつくりになっています。

逆に全部訳が付いているよりはお手軽に内容が把握できていいと思いました。


平安時代の色恋も何だか今と根本は変わらないようですね。

源氏のプレイボーイっぷりには呆れますが、

子どもっぽかったり、優しかったり、才能に溢れていたり……

今でも十分に主人公としての魅力は分かる。


今紫式部がいないのが残念。

彼女一人で間違えなく昼ドラのワク独占。