「銃とチョコレート」はちょっぴりブラックな児童書 | 本の話がメインのつもり

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気まぐれに選んだ本を読みながら、何となく見つけたジャンクな菓子ばかり食べます。

銃とチョコレート (ミステリーランド)/乙一
「銃とチョコレート」
という児童むけのミステリー小説を読んでみました。
リンツという少年の住む国には怪盗ゴディバという泥棒がおり
それを捕まえようとしている探偵ロイズやリンツの両親、
友人を巻き込んだミステリー小説です。

今まで読んだ乙一さんの物語とかなり趣きが違う

と感じました。

児童書ということでかなり伏線も分かりやすく

張ってあり、大人読者はちょっと物足りないかもしれません。

私ももうちょっと刺激が欲しかった感が残ります。


面白いのが登場人物から道の名前、宿の名前まで

すべてチョコレート関係の名前が使ってあることです。

リンツ、ロイズ、ゴディバをはじめとして

テオブロマ、マリー、ジャンポール、エヴァン……

名前が必要なさそうなキャラクターまで

名前を出しているのがちょっと笑えます。

チョコレート好きな私はそんな視点でも楽しめました。