二人にとって優勝よりも大事な事が気が付き備わったと思います。
翔麻、)
今回の大会では相手と闘うよりも自分と闘っていました。
あの試合を見ていて熱がありフラフラだったなんて嘘だろうと思ってる人もいると思いますが、
本当のホントなんです。
一般に転向した初めての大会で準優勝、二回目の大会で優勝、しかもまだ中学3年生の時でした。
それが自信を持ってしまい余裕のある闘い方、まだ余裕を持って闘える実力じゃないのにそれを持ってしまい、見る、待つ、の悪い余裕になってしまっていたんです。
それが今回は普通に闘える状態じゃない、というのがその悪い余裕、癖を取り除いてくれたんです。
一分一秒でも早く試合を終わらせたいがため、開始と同時にとにかく攻める方法を取ったようです。
技有り以上をとにかく取りにいこうとしたようです。
取れなくても延長は絶対に避けようと、死に物狂いで本戦で勝ちにいったそうです。
(応援している私は冷や冷やしました、途中で倒れたりするんじゃないかと。
とにかく闘ってる翔麻に的確にアドバイスを送る事だけを考え実行しました。)
とにかく本人の取ったその行為が良かったんです。
翔麻本来の強さを呼び戻してくれる事になったんですから。
この大会で本人もようやく気付いてくれた事でしょう。
まだまだ未熟な自分には余裕を振りかざした闘い方なんて無いという事を。
気付いた翔麻のこれからが実に楽しみです。
和海、)
今回は自分の土俵ではなく、重量級というウエイトが上の土俵での闘いでした。
そいう意味で和海の場合は自分へのチャレンジでした。
今回の試合を見ていて和海は足を使い足技で攻めるスタイルだと殆どの人が思ったと思います。
その通り、そういうスタイルを使いますが、本人が一番重点を置いてるのはパンチで倒すなんです。
今回の大会に向け、とことんパンチに磨きをかけてきた和海、本人も自信がついていたようです。
しかし、そのパンチを打つ事が殆どありませんでした。
まだパンチで重量級相手に闘うのは不安があったんでしょう。
重量級相手に距離を取って闘う事を本番の中で察知して戦法を変えたんでしょう。
実際、こちらもステップを使っての出入りは指示していましたから。
順応性、応用性に長けてはいる、これは申し分ないんですが、せっかくのパンチを使わないのはイケマセンでしたね。
本人もそこのところを反省しているようで、私から指摘されると悔しそうな表情をして頷いていました。
出入りには定評のあるところにパンチ力も身に付けてきた和海、
こいつもこれからが実に楽しみです。
二人共これからの人間なんで、成長が楽しみで楽しみで仕方ありません(●^o^●)