前回の記事で〇よりも×の方が嬉しいことだと書きました。

ただ、×ばかりついている時はどうでしょうか?

 

 

実はこれもやってもやっても身についていかない勉強です。

 

積み重ねの必要な教科の捉え方

 

数学(算数)と英語は主要科目の中でも積み重ねが必要になる教科です。

 

例えば

◯掛け算が身についていないのに、割り算に取り組もうとしても絶対にできません。

◯割り算をしっかり理解していないのに、分数の概念は理解できません。

◯分数がしっかり理解できていない中で、方程式の問題にチャレンジしても分数のところで点数を落としてしまいます。

◯中1の一次方程式を完璧に理解してないのに、中2の連立方程式をやっていてもずっとできないままです。

 

これらは

「やってもやってもわかっていかない」=「自分は馬鹿なんだ」

と自己肯定感の低下を招きます。

 

でも、実は自分の能力の問題ではなく、取り組むべき範囲が間違っているだけなのです。

 

ところで学習系統表というのはご存知でしょうか?

 

出展:啓林館

 

教科書会社から出されており、各学年の内容がどこに繋がっているかを図式化したものです。

 

私たちはこの学習系統表を元に、理解度を信号の色で分けています。(緑は理解できている、黄色は不安、赤は理解できていない)

 

(今は電子化しています)

 

そしてその色は子ども自身に選んでもらいます。するとどうでしょう?

自分で選ぶと

「ここはたまたま合ってたけど、不安だから赤にしといて」

「ここは間違っていたけど、ケアレスミスで次なら解けると思うから黄色で」

 

など、納得感を持って選択していくことができます。

 

自分がどこまで分かっていて、どこでつまづいているか?これを明確にすることで、

 

「やっても身につかない勉強」

「やったら着実に深まっていく勉強」

 

に変化します。

 

実は一番の近道なのにも関わらず、「中2なのに小5のことをやるなんて恥ずかしい」そんな気持ちが邪魔をしてしまいます。

それは、なぜそこをやるべきかが自分の中で腑に落ちてないからです。

 

視覚化を通して自分の中で上のつながりを納得すると、

「いつまでにここを緑信号に変えよう!」

という目標ができ、前向きに集中して取り組むことができます。

 

余談ですが(下ネタ注意!)

私は例え話が好きなので例をあげると、

トイレの排水管が詰まって流れが悪くなっているところ。

その詰まりをほじくってスムーズに流れるように掃除する。

 

そんなイメージです。

流れないからと言って、どんどん水を流してもいつか溢れてしまいますよね💦