チーム杉二、代表の辻堂です。

 

池上正さんの本で、興味深い記事を見つけましたので、共有します。

 

ちなみに、僕の小さい頃もトーキックを使ってはいけませんでした。

なので、インステップキックをひたすら練習した記憶があります。

 

同じチームにいた兄の友人で、トーキックの得意な”まっちゃん”(当時のニックネーム)は、

基礎ができていない、ということで、あまり試合に出場させてもらえませんでした。

 

基礎とは何か、基礎は本当に重要なのか、について、池上正さんのコメントを以下抜粋。

 

---------------------------------------

 

日本に見られる”基礎信仰”

 

「最初から基礎を教えないと悪いクセがついちゃう」「基礎がないと後から伸びないんじゃないか」と、そんなことを言う大人はたくさんいます。

 

でも、ちょっと考えてみてください。基礎は、いったい何を意味するのでしょうか?

 

たとえば、「階段キック」というメニューがあります。コーンをねらって正確にボールを蹴り、徐々に距離を長くするというものです。これをいろいろなスポーツの指導者が集まる講習会でやったことがありますが、サッカーの指導者も20人くらいいる中で、チャンピオンになったのは女子バスケットボールのキャプテンでした。サッカーは小学校の体育でやった程度だそうです。30年以上もサッカーをやってきた人が20人もいて、しかもその人たちは「基本が大事だ!」と子どもたちに教えていたのに、キックの精度で負けてしまったんです。

 

基本、基礎とは何でしょうか。目標にしっかりと当てることが、基礎ではないでしょうか?

 

パスは相手に正確に渡ることが大事なのであり、どこで蹴るとか、どんなフォームとか、そんなことは問題ではありません。軸足を置く位置などを、細かく言うコーチもいますが、私の考えは違います。たとえば、キックの基本は、ボールの真横に軸足を置くと言われますが、人にはそれぞれ微妙なクセがあります。たとえば、ボールより前に軸足を置いて蹴る人、パワーがあれば、後ろからボールをグッと押し出すことができます。あるいは、ボールの後ろに軸足を置く人。その人は、インパクトが速いので足を前に振りぬける、そんなふうにして独自の軸足の置き方でシュートを打てるし、人により本当にいろいろな蹴り方があります。

 

だから、私は蹴り方を「こうしろ」とは言いません。それは本人が見つけるしかないからですその子に合わない蹴り方を、「これが基本だから」と押し付けられたら、その子にとっては悲劇でしかありません。

 

テニスの錦織圭選手は、飛びながらショットを打ちますが、もしかすると昔のコーチが見たら、「そんな打ち方はダメだ!」と言ってしまうかもしれませんね。「基礎」と呼ばれる唯一の方法で、誰も彼もが同じように力を発揮できるわけではないのです。

 

2002年の日韓W杯でブラジルのロナウドがトーキックでゴールを決めたとき、日本は新聞の一面で大きな見出しになりました。友達のブラジル人は、「何でそれが記事になるの?」と不思議がっていたので、「日本のシュートはインステップと決まっていて、トーキックはダメと教えられるから、珍しかったんだよ」と伝えたら、「え?そんなことあり得ないよ!」と言っていました。GKのタイミングを外すために、パッとつま先で蹴るのは、南米では普通のこと。彼らは考え方が柔軟です。でも、日本にはトーキックがダメと言うコーチはたくさんいます。「正確じゃないからダメ」と言うんですが、私に言わせれば、トーキックも練習すれば、すごく正確に蹴ることができます。

 

日本はインステップはこう、インサイドはこうと、技術を細分化して「型」を教えすぎています。どんな蹴り方でもいい、その状況をクリアできる方法を、子どもたち自身が考え出し、キックの種類が増えていきます。それが試合で使える、本当の技術だと思いませんか?

 

「池上正の子供が伸びるサッカーの練習」より抜粋。

 

「池上正の子供が伸びるサッカー」の画像検索結果