私は当時、仙台市のアミューズメント施設に勤務しており、
その頃は夜勤で毎日午後4時に起きていました。
午後2時46分、下から突き上げる大きな揺れを感じ目が覚めましたが、
今まで体験した事のない大きな揺れに、動くことができませんでした。
夢を見ているような、それでいて体の感覚ははっきりしている、
不思議な感覚の中にいましたが、テレビや棚が倒れる音で現実だと認識しました。
揺れが収まりベランダから外を見ると、信号機や看板や広告塔等の電飾が消えており、
薄暗い曇り空の下雪が降り始め、人々が楽天の野球場に避難している姿が見えました。
急いで職場の店舗へ向かうと、同僚やお客さんが外へ避難しており、
店内の筐体や商品が倒れ、窓ガラスが割れて床に散乱していました。
店舗2階へと向かう階段は、亀裂が入り隙間が空いていました。
地元は仙台市から北に100km離れた人口約13,000人の南三陸町。
防災センターが鉄骨だけになって残っている町です。
津波の被害により、死者・行方不明者併せて約830人。
当時22歳だった同級生も津波の被害で失いました。
地元に帰れたのは1ヶ月後。私は直接津波を見ていませんが、
あまりにも変わり果てた故郷の姿に被害の大きさを実感しました。
東日本大震災発生から今日で13年。
年数は経過しましたが、今でもはっきりと記憶が、感覚が残っています。
この経験や思いをこれからも忘れず語り継いでいくことが、
生き残った者の役割だと思っています。
町は復旧し、復興し、皆が協力し合って今日があります。
今一緒に働いている方の中にも同じく被災された方、
さらには当時応援に遠方から駆けつけてくださり、
そこから残ってずっと働いている方もいます。
私たちTEAM SECURITYは絆の強さを知っています。
1人で乗り越えられないことも、TEAMでなら乗り越えられる。
警備の仕事を通して、隊員同士やお客様や地域の方と絆を深めてきました。
これからもまだまだ続く、復旧復興の道。
TEAM SECURITYは地域の為、故郷の為に頑張っていきます。
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