モコ、オートエアコンが効かず
「エアコンが効かないんです」
そう言って入庫してきたのは、日産 モコ 。
確認してみると、確かに風は出ています。
ですが、まったく冷たくない。
しかもオートエアコンの「AUTO」表示が点滅している。
この点滅、ただの表示ではありません。
実はエアコン制御系に異常がある時に出るサインです。
この車は簡単な自己診断モードが使えるため、さっそく実施。
温度を25℃へ設定し、日射センサーへ光を当てた状態でIG ON。
5秒待ってから「AUTO」と「デフロスター」を同時押し。
すると液晶表示が点滅し、診断モードへ切り替わります。
「さて、何のエラーかな?」
と思ったら……
異常なし。
しかし試しに一度エンジンを切り、再始動してみると――
エアコン復活。
普通に冷える。
おそらく内部のエアミックス機構かサーボモーターが一時的に引っ掛かり、動作が戻ったのではないかと思われます。
ただ、こういう“自然治癒”は逆に厄介。
再発するケースも少なくありません。
ちなみに、このオートエアコン操作パネルはすでに廃盤。
部品供給終了という現実もあり、年式の経った軽自動車は「直したくても新品が出ない」という問題が増えてきています。
「パワステ壊れたかも」…実は違ったエブリィの異音トラブル
一本の電話から始まりました。
「走ってたら急に“バンッ”って音がして、それからハンドルが右に取られるんです」
車はエブリィ。
営業スタッフがレッカーしてきたあと、
「多分パワステだと思います」
と言う。
電動パワステの故障?
正直、あまり遭遇した記憶がない。
とりあえず自分で確認してみる。
停車状態でハンドルを左右に切ると、パワステは普通に効いている。
警告灯もなし。
「ん…?」
違和感を抱えたまま構内を走らせると、すぐ分かった。
車が真っ直ぐ走らない。
ハンドルが勝手に右へ傾いていく。
これは確かにおかしい。
測定すると、サイドスリップは大きくズレていた。
足廻りだ。
リフトアップして点検。
タイヤ異常なし。
ホイールも問題なし。
ロアアームも曲がっていない。
そして最後に見つけた。
フロント右のコイルスプリング折損。
「あぁ、あの“バンッ”ってこれか…」
折れた瞬間の音だったのだろう。
しかもこの車両、以前保証延長が出ていた案件。
しかし確認すると、保証期間は終了済み。
結果、有償修理。
こういう故障を見るたび思う。
結局、雪国の塩カルと錆には勝てない。
車はエンジンだけじゃない。
足廻りも、静かに寿命を迎える。
ダイハツ車でバッテリー交換後に「レーダー停止」が出た?実は故障じゃないかもしれません
ダイハツの初期スマートアシスト搭載車で、バッテリー交換後に突然、
「レーダー停止」
という表示が出て驚いた経験はありませんか?
さらに、
- スマアシが使えない
- 警告が消えない
- 修理が必要そうで不安
そんな状態になることがあります。
ですが実はこれ、“故障ではない”ケースがかなりあります。
原因は「舵角センサの初期学習」が終わっていないだけかもしれません。
バッテリー交換で記憶が消える?
車には「今ハンドルが真っ直ぐかどうか」を記憶している機能があります。
これを舵角センサと呼びます。
ところが、バッテリーを外すと、この記憶が消える場合があります。
すると車は、
「真っ直ぐ走ってるのか分からない」
状態になります。
スマートアシストは走行方向を正確に把握する必要があるため、安全のため機能停止するのです。
こんな表示が出たら要チェック
IG ON時に、
- [14E]
- [レーダー停止]
と表示されている場合は、学習未完了の可能性があります。
逆に表示が無ければ特に問題ありません。
復旧方法は意外とシンプル
実は専用診断機が無くても、走行学習で復旧するケースがあります。
手順①
エンジンを始動。
その後ハンドルを左右どちらかへ少し(10°以上)動かし、真っ直ぐへ戻します。
手順②
Dレンジで10km/h以上まで走行。
その後、一旦停止します。
手順③
ハンドルを真っ直ぐ付近に保ちながら、
40km/h以上まで加速。
その速度を約5秒維持します。
これで車が、
「ここがハンドル中点だな」
と学習します。
表示が消えれば完了
走行後、
- [14E]
- [レーダー停止]
表示が消えていれば復旧完了です。
もし消えない場合は、もう一度同じ手順を試します。
車種によって条件が少し違うことも
一部グレードでは、
- 20km/h以上
- 3秒程度維持
など条件が異なる場合があります。
まとめ
ダイハツの初期スマアシ車は、バッテリー交換後に舵角センサの記憶が消える場合があります。
すると、
「レーダー停止」
表示が出てスマートアシストが使えなくなります。
しかし多くは故障ではなく、走行による再学習で復旧可能です。
芳香剤や消臭スプレーに要注意
車に乗るとき、
「いい香りにしたい」
「ニオイを消したい」
そんな理由で芳香剤や消臭スプレーを使っている人、多いですよね。
でも実は、そのスプレーが原因で“ブレーキランプが点かなくなる”ケースがあるんです。
「え?そんなことあるの?」
と思うかもしれませんが、整備業界では昔から知られている話です。
原因は「シリコンガス」
一部のスプレー製品には、シリコン系成分が含まれています。
これが空気中へ広がり、車内を漂います。
そして最終的に、ブレーキペダル付近にある「ストップランプスイッチ」という部品へ付着することがあります。
このスイッチは、
ブレーキを踏んだ
↓
ブレーキランプを点ける
という重要な役割をしています。
しかし接点へシリコンが付着すると、電気がうまく流れなくなる場合があります。
すると、
「ブレーキ踏んでるのにランプが点かない」
という危険な状態になることも。
最近の車は影響が大きい
昔の車より、今の車の方が影響は深刻です。
なぜなら電子制御が増えているから。
最近の車ではストップランプスイッチが、
- シフトロック
- クルーズコントロール
- ABS
- 横滑り防止
などにも関係しています。
そのため、
- シフトが動かない
- 警告灯が点く
- クルコンが効かない
なんて症状が出ることもあります。
特に注意したいもの
- 芳香剤スプレー
- 消臭スプレー
- 制汗スプレー
- 艶出し剤
- シリコンスプレー
これらを車内で大量使用するのは注意です。
特に狭い車内は成分がこもりやすいため、影響が出やすくなります。
予防方法はシンプル
対策はそこまで難しくありません。
- スプレーを使いすぎない
- 使用後に換気する
- 運転席周辺へ直接噴射しない
これだけでもかなり違います。
まとめ
「ただの芳香剤でしょ?」
と思いがちですが、車は精密な電子機器の集合体です。
便利なものでも、使い方次第では思わぬ故障原因になります。
特にブレーキランプ不点灯は、自分では気付きにくい危険なトラブル。
車内スプレーを使うときは、少しだけ気を付けてみてください。















