がん細胞見つけるたんぱく質=近赤外線で識別容易に-医療への応用期待・産総研など | teamkazu39のブログ

がん細胞見つけるたんぱく質=近赤外線で識別容易に-医療への応用期待・産総研など

がん細胞に結び付き、生体を透過する近赤外線を発するたんぱく質の開発に、産業技術総合研究所と北海道大の研究チームが成功した。身体の奥深くの微小ながんの発見が容易になるといい、医療へのさまざまな応用が期待される。
 体内のがん細胞をモニターする方法には、陽電子放射断層撮影法(PET)があるが、大規模な施設が必要。緑色蛍光たんぱく(GFP)などを使った方法は、発光させるために外から紫外線などを当てる必要があり、組織の表層以外では利用できなかった。
 産総研の近江谷克裕主幹研究員と北海道大の尾崎倫孝教授らの研究チームは、ウミホタルの発光の触媒となる「ウミホタルルシフェラーゼ」と発光の引き金となる「ウミホタルルシフェリン」に着目。ルシフェラーゼに近赤外線を出す色素を結合させ、ルシフェリンが加わると近赤外線を発するたんぱく質を開発した。