ひとまずは周辺の整備が終わった大正期の日立扇2号機ですが、

次なるステップは本体の整備・モーターへの線の繋ぎ込みです😄。

 

 

このモデルも大正期の芝浦扇のように、モーターへのケーブルが

モーターケースの前側からの接続の為、簡単には修理できません。

 

まずは大正期の芝浦扇の時のように、モーターコイルとの接続部を解して

外部からの修理を試みましたが、ケーブルにストレスがかかると

根元の部分でショートしてしまいスパークが飛ぶ始末😓。

やはり根本的にはモーターコイルをケースから外す必要がありました。

 

色々悪戦苦闘をして、無事にダメージなくコイルを外すことが出来ました😭。

こうなればこっちのものです😄。

 

オリジナルの接続部を解してモーターコイルの巻き線に新しいケーブルを

半田付けします。

 

 

その後接続部の絶縁保護処理をして、タコ糸でモーターコイルにケーブルを

抱き合わせて縛り付けて外れ止め処理をします。

 

その後テスターチェック・通電での単体検査をして問題が無い事を確認します。



 

コイルがちゃんと通電して電磁石になっていますね😃。

 

 

ひとまず通電動作に問題は無い様です😄。

 

割れていた蓋板もある特殊なボンドで接着修理をしました。

ばっちり直っています😃。

 

修理前

 

修理後

 

動作も確認できたので、分解時とは逆の手順でモーターケースに

コイルを組み込みます。

今回はモータからの繋ぐケーブルが2本だけですのでサクッと本体に

組み込み完了です😃。

(駆動方式が隈取線輪型の為)

 

ここで線を蓋板に繋いで羽根を付けて動作させてみます。



 

バッチリ直りました👍。

 

これで先が見えてきました。

あともう少しです・・・。

 

OHした首振り機構を取り付けたり、ファンガードや本体を蜜蝋ワックスで磨いたり、

くすんでいた銘板やメーカーバッジを嫌味にならない程度に研磨しました。

 

 

ファンガードのバッジ

研磨前

 

研磨後

 

銘板

研磨前

 

研磨後

 

本体

磨き前(ファンガードが違いますが・・・)

 

 

磨き後

 

 

なかなか格好良くなった気がします😊。

 

一通りのOH作業が完了しました。

全ての部品を組付けて期待と不安の動作確認です。



 

心配した首振り機構も問題無く動いています。

(調整はかなりシビアで大変でしたけれど・・・😓)

 

惚れ惚れするような格好良さですね😇。

 

後は無理やり芝浦扇のガードに押し込まれて曲がっていた、

羽根の歪みから来るガタ付きが修正出来れば一応完成です😄。

 

完成まであともう少しですね😊。