【私が起業した理由】(長文です。スルーしてもらって構いません) | 人事制度の鬼が語る!

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共創型の人事コンサルタント会社 ㈱チームグリーン です
人事制度構築、研修実施、採用支援がメインの分野です。
社員1,000名程度までの中小企業様を対象に、オーダーメイドの評価制度や給与・等級制度を作っています。

昨年、私は自分の会社を設立して独立しました。

 

周囲からは

「それなりの会社で、部長という地位も給与も捨ててまで、なぜ?」

と多くの人に言われました。

 

もともと独立志向が強いわけではありません。

「グタグタ言いながらも、定年まで会社員でいるのだろう」

と自分でも思っていました。

 

人事領域でそれなりに知識も力も身に付け、経験を活かしながら順調に会社員としての階段を登っていたと言えるでしょう。

 

たまに

(独立したらどうなるんだろう?)

と思いながらも本気ではなく、

「このまま定年まで勤めるのも悪くない」

と思っていました。

 

そんなある日、ふと疑問が脳裏に浮かんだのです。

 

(いつまで練習しているつもりだ?)

 

と。

 

え?

練習ってどういうこと?

 

知識も経験も仲間もいて、心地よい時間と場所があるならば、そこに安住するのが一般的ですよね。

 

私もそう思います。

 

しかし何かがおかしい。

 

自分の中から、心が溢れ出るような不思議な感覚がありました。

「エネルギーが勝手に溢れている感覚」

といえば理解しやすいでしょうか。

 

(たぶん無いけど)もしこのまま取締役になっても、できる。

(100%ないが)万が一社長になっても、たぶん大丈夫。

 

しかも人事領域では力を持っているから、仮に他社に変わっても活躍できる。

(前職で4社目でしたので、自分の市場価値は理解しています)

 

しかし、このままずっと【練習】を続けて一生を終えるのか?

 

練習?

なんの?

 

と脳裏に浮かんだ言葉の意味を考え続け、ようやく気づいたのです。

 

【自分は、会社経営をしたいのだ】

 

と。

 

それも他人の会社ではなく、自分で動いて結果を出してみたいのだと。

 

それに気づいてからは、部長の肩書はもちろん、取締役とか雇われ社長のポジションが色あせて見えました。

 

どれだけ頑張っても、所詮は他人の会社。

 

その中でポジションが上がったとか、給与が、部下が…

どうでも良いことです。考えが小さい。自分も小さい。

 

できる範囲のことで、「本戦」に備えて練習を繰り返しているだけではないか。

 

それが私の答えでした。

 

理想の人事制度は頭にある。人材育成の理想形も頭に描ける。

それらを実現するためのノウハウも実績もある。

 

私は、それを欲しがる人と仕事がしたい!

 

そんな思いが頭から離れなくなりました。

 

今から大きな会社に発展させるだけの時間はない。

しかし私のノウハウを使って、幸せになれる会社はいくらでもある。

 

たったひとりで、どこまでできるものか不安はありました。

しかも50歳を迎えてからの起業?

失敗したら立ち直る時間はありません。

 

1ヶ月ほど悶々と考えていました。私に足りない「知恵」を持つ人と会いたいと。

 

そして思いは通じるものです。

 

人と会いました。

その人は「知恵」を持っていました。真っ平らで垂直に立つ高い壁に、階段ができたように感じました。

 

ここで覚悟が決まりました。

私に足りなかったのは「覚悟」でした。

 

辞表を出したとき、ごく一部の人からは

「いつかやると思っていた。」

と言われました。

 

それは、私のことを深く理解していた部下と、過去の部下も一人。

現役の部下は

「本気で困りますが、でも止められないのも分かっています」

と言ってくれました。

 

そう、私が意識せずともシグナルは出ていたんですね。

 

もう天命だと思います。

私には、こういうプログラムが組まれていたのだと感じます。

 

平均より少しだけラクなサラリーマン家庭で育ち、まったく起業を志す環境には無かったのですから、そうとしか思えません。

 

ならば微力ながらも、私の能力で助けられる人をできるだけ助けたい。

 

人事制度の分野で、あるいはマネジメント研修の分野で、あるいはビジネスマンの育成という分野で、多くの人を幸せにしたい。

うまくいけば、世の中も少し明るくできるかも知れない。

 

なんのツテもないが、天命に従ってみよう。

ダメなら無一文になるだけ。

 

むしろ怖がって進まず、天命を果たさずに死ぬのはダメだ。

 

 

家の仏壇に決意を報告し、ようやく起業と相成りました。

 

まだ駆け出しですが、なにかマイナスのことが起きて起業せざるを得なかった・・・のでは無いことが幸いでした。

 

 

ふう、ずっと吐き出したかった思いを吐き出せました。

 

最後まで読んでいただいた方がいらっしゃれば、駄文にお付き合いさせてしまい、申し訳ありません。笑