[京都新聞]ナガレホトケドジョウ 琵琶湖博物館で展示
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20111101000129
近年、新たに分類され、中四国や近畿地方で生息が確認されているナガレホトケドジョウが滋賀県内で初めて見つかり、1日から草津市の琵琶湖博物館で展示されている。
髙島市の今津東小4年、岡隼斗君(9)が今年7月、同市内の川であった自然観察会で捕獲した。その後、同市内の別の川でも確認された。
同博物館の金尾滋史学芸員によると、ナガレホトケドジョウは日本の在来種。本州、四国に分布するホトケドジョウに外見はよく似ているが、河川上流部の流れの細い部分に住むなど生息場所が異なり、外見や遺伝子情報にも違うところがある。学術上はまだ「種」とは認定されていない「未記載種」だが、1990年代以降、ホトケドジョウと区別している。今回の発見で、県内に生息する魚類は未記載種を含め80種類となった。
岡君は「大きな石を動かしたら網に入っていた。県内で初めて見つかった魚と聞いてびっくりした」と話している。
ホトケドジョウやナガレホトケドジョウはドジョウに似ているが、ドジョウ科ではなくタニノボリ科に属する。琵琶湖博物館の水槽では、体長4~7センチの数匹が、「ドジョウ」らしからぬ素早い泳ぎを見せている。
【2011年11月01日 19時42分】