「それでも、まっすぐまわり道…」 俳優・江口隼人のブログ

「それでも、まっすぐまわり道…」 俳優・江口隼人のブログ

福岡県大野城市を拠点に活動する劇団・空中楼閣の所属俳優・江口隼人が、
主宰の演出家・FALCONを部屋に招いて、お茶を飲んだり酒を飲んだり。
「真面目に不真面目な人生」を、つれづれなるままに語り明かすブログ。

 昨年2012年末に劇団空中楼閣を解散したteamFALCON、2013年は新たなプロモーションとしてライブ企画の原点に突入していこうと思います。


 その名もLIVE「STAND UP!!」


 アーティストやパフォーマーの皆さんからの自発的なエントリーはもちろんですが、観客の皆さんからの他薦も大募集中です。あなたの近くにこんなパフォーマーがいる、あの時見たあのステージをもっと多くの人にも見て欲しい、普段は何気ない日常を送っている私だけど人の前に立って何かを表現したいなど、動機やきっかけはなんでもいいんです。とにかく、同じ空間を共有し、評価する側もされる側も一生懸命に作品と向き合って語り合うことができればと思っています。

Amebaでブログを始めよう!


「それでも、まっすぐまわり道…」 俳優・江口隼人のブログ

 昨年2012年末に劇団空中楼閣を解散したteamFALCON、2013年は新たなプロモーションとしてライブ企画の原点に突入していこうと思います。


 その名もLIVE「STAND UP!!」


 月に一度開催するアートとパフォーマンスの勝ち抜きバトル企画で、『STAND UP!!』。井尻に誕生した「いじかるスタジオ」をステージに、演劇・お笑い・音楽・ダンスなど、とにかくあらゆるジャンルのアートやパフォーマンスが集まり、毎月一度、観客投票による勝ち抜きバトルを行います。
 『STAND UP!!』では、只今、出演者の募集を行っています。とにかく、「いじかるスタジオ」の上演エリアで発表できるものであれば、人数やジャンルは一切問いません。こんなに面白いことをやっているのに人の目に触れる機会が少ない!自分の作品は観客にどれほど受け入れられるのか武者修行がしてみたい!ジャンルの垣根を越えたステージの上で新しいパフォーマンスを試してみたい!という方は、ぜひこのイベントにご参加ください。
 観客投票の得点が高かった作品やパフォーマーは、他の会場や他のジャンルの公演などでの出演機会も積極的に行う予定です。とにかく、今のままの自分に満足していない!観客の前に立って新しいステップを切り開きたい!という「ツワモノ」は、「いじかる」のステージにLet's「STAND UP」!!


『STAND UP!!』

現在開催が決定している日程の募集詳細

■日時:

①2013年5月26日(日)  18:00~開場 18:30~開演
②2013年6月30日(日)  18:00~開場 18:30~開演
■場所:いじかるスタジオ(福岡県福岡市南区井尻4丁目2-40・西鉄井尻駅前商店街内)


■募集対象
・活動拠点を問わず、リハ及び本番当日に会場の舞台に立てる方であれば誰でもOKです。や年齢・経験は一切問いません。
・他薦も歓迎なので、お知り合いに心当たりがある方や、以前、こんな作品を見て紹介したいという方もぜひぜひご一報ください。オファーや調整は最終的に主催者が行いますので、お名前や作品の概要だけでも教えてください。


■作品フォーマット
・ジャンルは、演劇・お笑い・漫才・コント・漫談・講談・落語・歌・ダンス・楽器演奏・大道芸・マジック・パントマイムなど、とにかく観客に向けて発信されていればなんでもありです。ただし、防音設備に限りがありますので、フルバンド演奏などアンプを用いた音楽の演奏・再生については、制限あるいはネタの差し替えをお願いすることもありますのでご了承ください。
・上演時間は最短5分~最長で30分までです。ただし、持ち時間30分の中には、舞台転換やセッティングの時間も含みます。逆に最短の場合は、上演する作品自体が5分間以上であることが条件となります。
・上演時間の範囲内であれば人数についても特に制限はありません。ただし、「いじかる」の演技エリア(幅4m×奥行2.5m×高さ2.5m)で上演できるものに限ります。
・オリジナルのものを尊重しますが、カバーや脚色などを行う際は、使用許可などは原則的に出演者のサイドで処理や手続きを行ってください。
・ごく原始的な地明かりの点灯や消灯などは行いますが、演出効果を狙っての音響や照明のオペレーション、舞台セットの転換などは原則として出演者が手配や担当を行ってください。


■その他
・リハーサルは上演時間の約3倍の時間を、原則的に当日の開場前にお渡しします。5~10分の作品でリハ時間30分、10~20分作品でリハ1時間、20~30分作品でリハ1時間半程度とします。
・少し複雑なセットや照明などの仕込みがある場合は、他の出演者との調整を最大限に尊重した上で、仕込み時間やリハ&本番の時間を調整します。
・出演者にはチケット販売についてもご協力をいただきます。「チケットノルマ」ではありませんが、5枚~10枚程度は集客するつもりで積極的なご協力をお願いします。
・当公演は、観客からの投票を行うことを主旨としています。投票方法は開催回によって若干の変更を加えますが、第一回については「作品のわかりやすさ30点、作品の面白さ30点、作品の好き嫌い(支持率)40点」の100点満点を基軸に行う予定です。採点方法についてより有効でフェアなアイディアがありましたらご提案ください。第一回を含め今後の運営に反映させていきます。
・楽屋は会場となる建物にありますが、広さには限りがあるので、持ち込む荷物や機材がわかり次第、各団体と調整を行っていきます。

■エントリー方法
 各回の出演団体は、ジャンルや上演時間のバランスを考え、主催者で決定します。まずは、メール・FAXなどの書面による審査、あるいは電話や対面での簡単な面談を行い、スケジュール調整をして決定します。出演の意志がある方は原則として全て舞台に立っていただく意向なので、調整がつかなかった団体・作品も次回以降の公演にスケジュールを調整して優先的に出演枠を設ける予定です。

 以下のスケジュールで出演者を最終決定していく予定なので、「出演希望」や「出演者紹介」の旨をぜひ主催者宛にご連絡ください。なお、できるだけ早く告知や広報を行っていきたいので、エントリー数や調整の進行状況によって予定より早めに出演者が決定する場合もありますのでご了承ください。(毎月開催の予定なので次回以降に優先的に調整します)

 書面やメールでのエントリーの場合は、「出演希望」か「出演者紹介」の旨を記入し、①代表者名(連絡担当者)②出演者(人数)③作品タイトル④ジャンル(不明の場合は空白可)⑤可能であれば作品概要や添付資料等をあわせて(なければなくても大丈夫です)⑥連絡先等を記入して、以下へご連絡ください。


■応募先・お問い合わせ先
「OFFICE ACTually(オフィス・アクチュアリー)」担当:江口 隼人
〒812-0043 福岡市博多区堅粕4-14-4-2 フレグランスS102
TEL:090-9496-9932  
FAX:092-483-3372
MAIL:info@www.teamactually.com

「それでも、まっすぐまわり道…」 俳優・江口隼人のブログ-IMG_4505.jpg

ベルギー産のビール。しろにごりと読みます。
醸造と熟成に特別な酵母を使い、フィルターを通さずに白濁を売りにしたビール。
味自体はすごくクリアなのに、甘みやコクが複雑でおもしろい味。シンプルなピクルスや浅漬けに合いそう。

白濁を活かすため、缶が逆さまなデザインで逆さで流通させる変わったビール。

teamFALCON渾身の一作が早くも再演決定!


HISTORIA
~キミ死ニタマフコトナカレ~
作・演出/FALCON

主題歌/坂本サトル


2003年、大阪・河内長野で発生した10代の少年少女による家族連続殺傷&心中未遂事件。「家族を殺して一緒に死のう…」おおよそ大人たちには見当もつかない理由で家族の命を奪い、そして自分たちの命をも棄ててしまおうと考えた子供たち。

この芝居は、その事件をヒントに再取材&再構成されたフィクションです。死に急ぐ子供たちと生き急ぐ大人たちに「生きること」へのメッセージを投げかけた問題作。

断ち切ることの出来ない命の絆をそう簡単に失わせはしない!満開の桜が狂い咲く夜にはじまる、小さな小さな命の叫び!

貴女たちの見たことない「もうひとつの空中楼閣」。ぜひともご来場ください!


2012年7月14日(土)
Actor's Cafe公演
久留米で定期的に開催している「Actor's Cafe」の参加者を対象にした公演で、夕方からの1ステージになります。基本的に過去の参加者の皆様を中心にご案内いたしますが、「どうしてもこの日程しか見に来れない」という方はご一報ください。別途ご案内を差し上げます。


7月29日(日)
一般向け公演
①昼公演 ②夜公演
※時間は現在調整中。決定次第アップします!


場所
音成(ねしげ)クリニック 2Fホール

(福岡県久留米市中央町38-17)
JR久留米駅より徒歩10分・本町交差点そば


TICKET
一般1500円 学生1000円
学生B 無料
※演劇関係の学校・学部・学科・養成所や演劇部などに所属している方は無料で鑑賞できます。受付にて学生証などを提示し、その旨をお伝えください。
※なお、当公演は脚本の性質上、高校生未満のお客様のご来場は原則としてお勧めをいたしません。禁止はいたしませんが、倫理的な観点からの責任は負いかねますので、よくご検討の上ご来場くださいませ。


お問い合わせのメールアドレスが変わりました!!
【MAIL】falcon@www.teamactually.com
【TEL】090-9496-9932(空中楼閣・江口)

LIVEの告知です。おいらは出演しませんが、空中楼閣の面々がやります。会場にはおいらもいます。




劇団空中楼閣公演
自由劇場 in 土曜夜市
『ある日、ぼくらは夢の中で出会う』

作/高橋いさを(劇団ショーマ) 演出/FALCON

出演/永松貴志・北村唯・ 中尾健志・小能見大輔

場所/デイサービスセンター東町公園「つどい」
    (福岡県久留米市東町31-31)

日時/2011年7月30日(土) 18:00開場/18:30開演

料金/1,000円

あらすじ/意気揚々と捜査一課の扉をくぐった若き新米刑事。
しかし、そこで目にした本物の刑事たちは、想像していた刑事像とは大きくかけ離れたものだった。
まるで遊んでいるようにしか見えないその仕事振りに打ちひしがれる新米を尻目に、先輩刑事はこれがホンモノの刑事の仕事なんだと言い放つ。
その時、けたたましく電話のベルが鳴った!少女誘拐事件発生。
新米はこの事件を解決し、立派なホンモノのオマワリサンになれるのか?

 一人芝居の九州予選、終了しました。

 残念ながら、僕を含めて福岡勢が全滅しましたが、フェアですがすがしい「いいFight」ができたと思います。なにしろ、ある程度同じ条件の下で「勝ち負け」が決まる表現活動なんてのは、高校時代のアナウンスコンテスト以来なので、普段使わない感覚や感性が刺激され、とても面白い体験でした。

 感じたこと、学んだことは様々ですが、ちょっとジャンルが多岐にわたるのでいくつかの項目に整理してここに記録しておきます。


【INDEPENDENT、そして九州予選】

 いやはや主催者の皆様と九州予選の実行を担当したFPAPの皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 打ち上げでも主催者さんと話しましたが、INDEPENDENTというイベントは一人パフォーマンスの最強を決める異種格闘技線であり、それゆえに「ルール」がはっきりしています。だからこそ、演じる側にもそれを見て選ぶ側にも、実に多様な価値観が持ち込まれます。その上で、ある「決着」を導き出すためにできる限りフェアなリングを設けることに執心してくださったスタッフの皆様には頭が下がります。


 今回は予選の前段階として、書類審査で、13組中6組に絞られましたが、福岡演劇では、ノーネーム&ノーマークな空中楼閣に何かを感じ、そして本番に押し上げていただいた配慮にはとても感謝しております。

 書類審査で振るい落とされた方を含めて、このイベントにかかわった方すべてが納得する「決着」を導き出すことは不可能でしょう。しかし、この日記の表題にあえて「2011」と記したように、来年以降もこのイベントが続くことを願い、主催者の皆様の労に感謝したいと思います。今後もうちが参加し続けるというリベンジに燃えるような意思表示ではありませんが、この企画が確実に福岡のパフォーマーを耕していくことは確かだと思いますので。おもしろい時間をありがとうございました。


【空中楼閣のキネマおじさん】

 はてさて、そんな中、空中楼閣からは、「キネマおじさん」という作品を出品しました。もとはLIVE百花繚嵐で永松亭が演じてきた鉄板のネタを、喋り屋でもある江口が上演することになりました。


 客層もキャパシティも違う。いえいえ、普段はもっと狭い会場で、べろべろに酔っ払ったおじさん&お姉さんたちを相手に、もっとえげつないトーンのネタをやっているので、それを考えると、今回はあまりにも好条件過ぎる中でのパフォーマンスでした。

 当初からの不安はただひとつ。「これって一人芝居なのか?」ということだけ。FPAPさんがセッティングしてくれた大阪INDEPENENTとのスカイプトークで、このイベントは「一人のパフォーマンスであればなんでもいい」という言葉を聴き、自信を持って「イロモノ」に徹することができました。

 こうなると、勝ち負けはさておき、会場を沸かせることだけが最大の目標です。そういう意味では、「票」以上に「客」を動かすことができたという自負はあります。


 やっぱりキネマおじさんはわかりやすいしおもしろい。反吐を吐きながら生み出した作品が活躍する姿は、やっぱり気持ちのいいものです。


【そして、ネタ順などで悩む】


 「キネマおじさん」でいく!と決めると、次にぶち当たるのが何を上演するのかというレパートリーとその上演順序の悩み。  元祖にして究極である「タイタニック」は絶対として、30分の持ち時間ならあと2本か…。そう考え、ネタ選び&ネタ作りが始まる。

 エントリー直後は「ゴースト」や「ボディガード」あたりが有力で、それから「ロードオブザリング」「バックトゥザフューチャー」のアイディアが出てきて、試作の日々でした。結局、3本のネタが決まったのは1週間前で、新作「アリエッティ」の執筆が始まったのが3日前。


 そりゃあ、「台本」なんてものがないので、照明にしろ音響にしろ、スタッフに伝えようがありません。スタッフの皆様には、不安や不満を与えてしまいましたが、一切使わない=望まないという線で、ギリギリまで新作で攻めたいという気迫に賭けました。

 鉄板→新作、と来ると、3本目はいろいろな意味で「キネマおじさんらしいネタ」を選ぼうと考え、本番前日に「タイタニック」→「アリエッティ」→「ロッキー3」というセットリストが上がりました。ド下ネタで逃げ切るというひどいネタですが、キネマおじさんには、そうした後ろ指を指される哀愁が必要であり、出てくる姿や立ち去る姿に観客が憧れを持つようではいけないのです。いわゆるやり逃げというのが本来のスタイルでしてww


 結果的にみると、客層がヒットして「アリエッティ」が予測をはるかに上回る反応のよさ。振り返った今にして思うベストセットは「ロッキー3」→「タイタニック」→「アリエッティ」だったかなと思います。

 もちろん、このネタ順が決まったからと言って、「キネマおじさん」が「票」を得ることができたかはわかりません。でも一人のエンターティナーとして、この日のお客さんに合った満足度を与えられたのは、もっと違うネタ順だったのかなと思います。


【ネタ順と並び、出演順】

 終わってみると、今回のイベントは、「最終投票の潔さ」を除くと、出演者側にはとても不利な不安をあおられる要素がたくさんありました。もちろんそれは最終投票の公平さを配慮してのことなんですけど…、そのひとつが「自分の出演の順番」が当日(それも開演の一時間前)までわからないという恐ろしさでした。


 大阪の本家インデペンデントでも同じように出番を直前まで決めずにやっているようですが、これがなかなか出演者にはストレスでした。ちなみに、僕は当日の朝一番にリハーサルで、僕のあとにはもう1ユニット、それこそ(順番が発表になる)13時までリハーサルという団体があり、リハで「何かが足りない」となっても対策の取りようがない中での出番発表待ちでした。そういう意味では、すべてのユニットが「平等ではない」という立場のライン上で「公平」であるという、特殊な状況でした。

 昼食をどのタイミングでとるかなど、いろいろと調整を図りながらの13時。主催者から出番が発表されました。今回は主催者がリハを見た上で「興行」&「審査」という両面から僕の出番は前半のトリ、つまり3本目で休憩前というポジションでした。


 結果的に、このネタ順がどう作用したかはよくわかりませんが、予選通過した作品はともに「前半の2本目」と「後半の2本目」、次点ともいえる得票数の3~4位作品は休憩前後の2本、そして得票が伸びなかったのがハナとトリの2本。なんとなく生まれたこのサンドイッチ現象には、主催者の選別眼には何らかの基準があったことを想像させますね。

 そうすると、キネマおじさんは、ハンバーガーでいうとピクルスのようなものなのかな?けけけ。 【そんなこんなで本番の反省】 そして14時。出演者は事前に観客との接触を禁止された中で客入れが終わり、いよいよ本番が始まります。かつてラジオをやっていた時代に関わり、10年ぶりに再会した中原ちかちゃんの芝居は一本目だったので、キネマおじさんのメイクのままで鑑賞。残念ながら2本目の作品は見ることが出来ず、楽屋で小道具のチェックとセッティングを済ませ、もう一度だけネタを繰りなおしました。


 「森田と林田」が終盤戦に近づき、暗い非常階段を上り舞台裏へ。あいかわらず、本番前や本番中の舞台裏に漂う負のオーラはすさまじく、役者をやっていて「一番嫌いな時間」をすごします。 本番の幕が開き、いざキネマおじさん!ぽんのステージに降臨!!


 数日前にActor's Cafeで見せたときに比べれば、かなりやわらかいお客さん。芝居を見てリアクションをすることに多少は慣れている方々なので、あんまり変な緊張はなくパフォーマンスに集中できました。普段は「この面白さに気づいているのはあたしだけなのさ…」ってなトーンでクスクス笑っているような捻じ曲がった演劇ファンも、キネマおじさんの力技の前では「笑わせた」という手ごたえあり。

 ただ、どんどんと興味が乗り出してくる客席を感じながら、「今日の6本の中で、うちだけ完全に浮いているな」という感触は自覚。そして、思いのほか、タイタニックとアリエッティの食いつきが良すぎて、「グダグダ感」を楽しんでもらうべきはずのロッキーが、完全にダダ滑りしていることには気づいていましたww

 まあ、最後はやり逃げてステージを降りまして、イベントは20分の休憩に入りました。舞台裏で出番を待っていた酒瀬川さんと一言二言ことばを交わした気がしますが、少し燃え尽きてて何を話したか覚えてません…。楽屋で着替えて、休憩明けの3作品を見に行きました。


【結果発表】

 そうこうして6本の上演が終わり、観客審査&投票に入る会場。結果は、長崎&熊本勢が予選通過、キネマおじさんは残念ながら大阪を迎え撃つ代表には選ばれませんでした。

 しかし、この時点ですでに、会場を動かした手応えはあったので、素直に拍手を贈れました。福岡のお客さんに「ガチ」の投票をしてもらうと、ちゃんとした質の高い一人芝居を選ぶのだということに納得し、閉会しました。


 ちなみに、この時点で、僕はメイクも衣装もはずし、私服姿だったので、送賓の際に、身内以外は誰も僕をキネマおじさんとは気づいていなかった様子でしたww役を纏って観客を欺き、作品の世界に連れて行くマジックの力は、それなりに認めてほしいなと思ったんですけどねww 


【打ち上げ、新しい出会い】

 ぽんの舞台に慣れた6人の役者とそのスタッフ。大阪の主催者を迎えるFPAPスタッフ勢ぞろい。これだけの人間がいたら、バラシには1時間も要りません。あっという間に、バラシは終わり、なんやかんやで2時間早い乾杯で打ち上げ開始。


 審査が終わればノーサイド。同じ板の上で同じ苦しみを味わった仲間。しかも、「たった一人」で戦ってきた僕らには、手の内や苦労を語り合える出演者たちが最高の仲間に感じられました。

 いろいろと、芝居のことやら何のことやら話し、気がつけば終電まで飲んでました。あんだけ声帯を酷使するネタのあとなのに、ほぼ休むことなく、いろんな人といろんな話をしました。

 「キネマおじさんはいつでも何処でもやりまっせ」とか「今度は味方同士で芝居を作りましょう」とか、「キネマおじさんみたいに邪道なことばっかりやってるわけじゃないんですよ」とか、そんなことをあれこれ話してましたねww


 いっぺん会って、その感性や人間性に触れてみたかった演劇人とも酒を酌み交わし、そして新しく出会えた面白い人たちとも挨拶ができました。個人的に、ここ数年で最良の打ち上げだったと思います。みなさま、長い一日、お疲れ様でした。。


【おまけではなく】

 では、せっかくだから、今回出演した6作品を、FALCONさんの視点でメモしておきます。以下、出演順。


①クロッキーモンスター

 江口の旧知の友達・中原ちかちゃんのネタ。役者の色気と女の色気、そしてアーティストとしての細やかさと芸人としての大胆さ。トップバッターというプレッシャーに動揺はあったのだろうが、それを感じさせないパフォーマンスで見事九州予選の開幕を飾る。

 内容は「スケッチブック」の中の「白黒」の世界の住人が、3次元と2次元という、次元の違う曲がった感情でコミュニケーションしたらどうなるのかということを表現した作品。衣装やメイクも白黒の役者が、巨大なスケッチブックの背景の前で繰り広げる世界観に、演出のアイディアが光った作品。

 ただ、「見せるアイディア」を上回るような意外な展開や明確な変化が台本になく、「世界」を表現したまでにとどまった印象を受ける。同じアイディアを、30分や1人という枠を超えて表現すればまた一本ネタにできるかなというほどに、「見せるアイディア」に関しては、今回6作品でもっとも秀逸だったと思う。

 そして、劇団ぎゃ。の結束力の強さ。メイクも二人係、PAも演出もばっちりスタンバイしていて、「ぎゃ。」という集団の実行部隊として、たまたま1人がステージに上がっただけ…と言っても過言ではないほどに、総力を挙げてこのパフォーマンスに関わっている姿勢には感動。「これは私の作品だ」というプライドが明確だった。


②森田と林田

 今回最も票をとった作品にして、今回唯一、本番を拝見することができなかった作品。以下に記す内容の概要は、いろいろな人の感想をもとに勝手に導き出しているので少し危ういかもww

 話の構図は、「王子と乞食」「パーマンとコピーロボット」の関係のように、「自分と同じ顔を持った別の人格」との物語。ただそれが、「成りすまし」で入れ替わる(すりかわる)という手法ではなく、お互いの人格を認識した上で互いの利害の元に入れ替わっていくと言うカラクリ。

 こんな複雑な構造が、たった一人の30分で成立するのだから、この台本のカラクリの精度が高かったことはいうまでもない。現に、「台本が良かった」「仕掛けに感動した」という意見は内外から多く出ていた印象。

 そして、その本をたった一人で演じた役者の力。私は本番前に、プレッシャーのあまりに楽屋で駄々っ子のようにデングリ返る縁者の姿を見たwwそのプレッシャーをはねのけ、見事に観客の支持を集めたこの役者の底力に、破れた側は大きな期待をかけたくなる。


③キネマおじさん

 後にも先にも、このキャパでこの客層を相手にこのネタをやることはないと思うが、ネタの面白さと見事さは伝え切れたと思う。一方でキネマおじさんの「くだらなさ」や「だらしなさ」が伝え切れなかったのが残念に思う。

 永松にあわせて書かれているネタは、さすがに江口では字数が足りない。最後の最後にグダグダに終わった感じが、むしろキネマおじさんの本来の姿であり演出であることに、いったいどれぐらいの人が気づいたのだろう?

 まあ、気づかれなければそれは演出ではないので、もっと精進し、場数を重ね、「立ち技最強」を名乗れるようになっていければ。


④ダダモレ

 以前から目をつけていた「大胆」かつ「しなやか」な女優・酒瀬川さんの作品。後で打ち上げで聞くと、今回は初めて作・演出から上演までを自分自身のクレジットで行った作品とのこと。その割にはまとまっていたと思うし、芝居の種類やパフォーマンス・空間の使い方のバリエーションがもっとも豊かだったのは、この作品だと思う。

 内容は、「誰にとっても世界で一番ごく普通な人格」である「自分」という素材を通して、自身が生きる「今日」、そして進んでいくであろう「明日」を表現していた。

 コンテンポラリーダンスの要素あり、パントマイムやエチュードの要素あり、そして、無対象を使った電話越しでの台詞回しあり。ある程度まとまっている中で、INDEPENDENTの「1人であればなんでも可」ということに手広く挑戦したのはこの作品だと思う。

 ドラマに必要な「落差」はかなり見えにくいのだが、やっぱり「イイ女」ってのは、舞台にいるだけでテーマになるもんだなと再確認。もっとも秀逸だと思ったのは、トイレのエチュード部で、馬鹿馬鹿しくもセクシーで一見の価値あり。


⑤時間切れを待ちながら

 今回の6人の役者の中で、ポテンシャルの高さはトップクラスなのがこの白濱さん。あれだけあくの強い役を正確に再生できるのに、スタッフといい白濱さんといい、なんと腰の低い人たちなのだろう。いつもふてぶてしい江口には、こういう人当たりのよさを学んでほしいところ。

 内容は、「無対象」型の1人芝居の王道。ある殺人犯の死刑執行の朝から始まる回顧劇を、一人の役者が、いくつもの役を演じ、人格や空間・時間を移動しながら伝えていく話。

 なにより、その芝居のうまさに感動。わざとらしくなくても台詞が客席に飛んでいるし、「職業・年齢・場所」など外的な要因から演技プランを導き出し、それを科学的に再現していくパフォーマンス。おそらく、この手の科学的根拠に基づいた芝居で競わせたら、福岡の役者の8割以上は白浜さんにあっさりKOされるだろう。

 台本の運びと、そこから観客へ与える情報のコントロールなど、手綱の握り方もすばらしく、久しぶりに声を出して笑った。台本・芝居ともにFALCONの大好きな芸であり得意だと自負している芸当。今回は江口に邪道な真似をさせたが、近いうちに正攻法のジャンルでも一戦交えたいと思う芸人&パフォーマンスだった。

 久しぶりに「いい男」に出会った。芝居の仕方や台本の読み方もわかっていない福岡の大部分の役者さんたちは、本選でこれを見逃してはいけない。


⑥坂道コスメティック

 今回の6ユニットでは唯一、フリーの作演出とフリーの役者が組んでいるパターン。役者としての村井さんは客席から見たことがあり注目もしていたのだが、はてさてどんなパフォーマンスをするのかお手並み拝見。

 連れてきたのが羽山ショーという女優。本番の1ヶ月ほど前に顔合わせしたときの印象と、本番の日に楽屋や舞台や打ち上げで見た彼女の印象があまりにも違い、驚く。こんな若くてこんなにじゃじゃ馬そうな、おもしろい素材をノーマークにしていたことを恥じながら本番を鑑賞。

 内容は1人芝居のひとつのパターン「今の自分を複数のカメラアングルで捉えていく」という台本。3脚の椅子を置き道具として使いながら、仕事やプライベートや恋愛などに揺れる女性像を描いた。

 音楽は差し込んであったのだが、やはり台本そのものが描いている落差があまりに単調で、ドラマティックにひきつけられる部分は薄かった。清潔感はあるのだが、毒を感じることができずに、ライスやパンだけをおかずなしで食べている気分になった。

 ホンワカしているように見えて実は鋭利な突破力とエネルギーを持っているこの女優の、素材の面白さをもっとサディスティックに遊んであげたほうがよかったという気がした。なにか芸人として満腹感に包まれているのかな、村井さん?




 むちゃくちゃ長くなりましたが、これで空中楼閣なりのイベントの総括おしまいです。さあ、夏の予定が空いたから、また暴れるゾェ。


 PS:キネマおじさんの左腕の刺青は、胡散臭さを演出するために貼ってあるシールです。僕は体に紋々をプリントしているタイプのアーティストではありませんのであしからず。

3月11日、天変地異がおきた。人間が「仕組み」の範囲内で想定できるレベルをはるかに超える、とんでもない事態。 感じること、考えることは山ほどあるが、それは皆さんの頭や胸の中にあることと、きっと同じことだと思うのでここでは多くは語らないでおく。


一点だけ。

僕の尊敬し敬愛するミュージシャン・坂本サトルさんがブログに書いていた一言が、心に残ったので紹介しておきたい。サトルさんは青森出身で、直接の被害はないもののライフラインがストップし孤立した東北で、今なお惨状を近くに感じながらこの数日を過ごしている。


以下は、公式ブログ「坂本サトルの日々の営み 」よりの抜粋。自身にできる最大限のことを宣言した上で、この言葉にたどり着く。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

しかし僕が何よりも重要だと思うのは、今の「何かしたいのに何も出来ない!」という歯がゆい気持ちを2週間後も2ヶ月後も、そしてその後もキープすることだと思う。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


以上が抜粋。


今回の震災は、最終的に日本の人口の半数近くが直接の被害を受けているといっても過言ではない規模だ。復興といっても途方もない時間がかかる上に、「もとどおり」になるのはいろいろな意味で不可能だろう。

僕にできることは、「いままでどおり僕にできることをする」しかない。そして、傷あと・爪あとをいつまでも記憶し実行し続けることだと思う。


備えはした上で、身の丈以上の不安も安心も、身の丈以上の期待も絶望もしないこと。歯向かえないものには所詮歯向かえない。起こることは起こるし、受け入れるものは受け入れないと仕方がない。「仕組み」に寄りかかった生活はせず、困っている人がいれば、身の丈の範囲で手を差し伸べるし、自分が困れば差し伸べてくれる手をしっかりと握り返す。

簡単にいえば、普段からやっている節制を普段どおり実行するしかないし、普段どおり必要以上の物を求めずに生きるだけである。なぜ、普段そうしているのか、それは僕は出来る限り傷あと・爪あとを忘れないで生きているからだ。


今までの震災と比べると範囲も規模も大きすぎる。そして日本全部が焼け野原だった戦災と比べると、片方では僕みたいに「普通に生活できる人」という比較対照や基準が見えている一方での格差は残酷すぎる。


現地には今すぐしなければならないことも山積みだが、遠い九州にいては今興奮してもどうしようもないことも多すぎる。

傷あと・爪あとを忘れない。いつでも、「すぐそばには困っている人がいるんだ」という意識で生き続けること。この瞬間に、この国にたまっているこのエネルギーを「少しずつでいいから」注入し続けていければと、心から思う。


有り難くも昨日と変わらない毎日を送れている九州の地で、不安と恐怖の中で生きた方、そして生きている方のことを、昨日と変わらずに一生懸命に思っています。

そして、いつもと変わらず、うまく伝えられないことが多すぎる…。

新春1発目の公演は、久留米在住の劇作家・石山浩一郎率いるPROJECTぴあとの久々のタッグです。劇団鍋風呂の実力派俳優陣をはじめ久留米で集められる中では「芝居の出来る役者」のベストメンバーでの公演です。


ちなみに江口は、ダブルキャストのため土曜日のみの出演です。



エリアンの手記 

・・中野富士見中学校事件・・ 


ひとはなぜ「事件」を惹きおこすのか


■期日:2011年1月15日(土)     

17:30開場 18:00開演

■期日:2011年1月16日(日)     

13:30開場 14:00開演


■会場:えーるピア久留米視聴覚ホール


■入場料: 一般大人:前売:1,500円 当日:1,800円 

       高校生以下:前売:500円 当日:800円


■主催:劇団PROJECTぴあ

■問い合わせ:劇団PROJECTぴあ事務所  [TEL.050-1148-0822]


■CAST:

中村 勉也 喜永さくら 井上 照代

小能見大輔 能城芙由子 竹内 愛実

川島 潤子 森山佐知子 森岡富仁美

藤村 美幸 一路めぐり 古賀 弘子

北村  唯 中尾 健志 森岡 伸彦

江口隼人


■STAFF:馬場園由美 宮田 佳苗 向田 笑子


■PRODUCTS NOTE:

【原作】山崎 哲:紀ノ国屋演劇賞受賞作品

【演出】石山浩一郎

【舞台監督】権藤元二郎


■OUTLINE:

1980年代後半、実際にあったいじめ自殺事件を題材に、山崎哲が事件の背景にせまった衝撃の話題作。「このままじゃ地獄になっちゃうよ」と遺言を残し、おばあちゃんを訪ねて東京から盛岡まで旅をしたシカガワフミヒロ君の心の軌跡。先生も加わった葬式ごっこ、その時、父は、母は、いじめた子たちは、その親たちは、先生は・・・。いじめの表現の形は変わったけれど、その体質はさらに陰湿に、また凶暴になった今、改めて思う。

とりあえず3時間ほどのフラフラ独り歩き。

印象として人や物や文化や感情が、健全に流通してる感じの町ですな。学生さんが住むには悪くないかもねい。

さ、高速バスに乗って福岡に帰ろう。
「それでも、まっすぐまわり道…」 俳優・江口隼人のブログ-101218_121823.jpg

なんか無茶苦茶なことが書いてあるぞ。

天守閣はなく。石垣の上にはゲートボールコートくらいの土地があります。

今日は敷地内の市民会館で高校生の演奏会があるみたいです。
「それでも、まっすぐまわり道…」 俳優・江口隼人のブログ-101218_120539.jpg

みくじは大吉

ひそみ居し ふちの龍らも 時を得て 雲井に登る かげのめでたさ」

ちかっぱい出世すると書いてあります。これはまさに転機かにゃ。


恋愛…一線をこえるな