こんばんは!Hatchです!



前回のブログは、文字ばっかりつらつらと失礼致しました。

反省を活かそうかと思っていましたが、今回もNO写真の文字ばっかりです。。。


文字が嫌いな人は別のブログを見て下さい苦笑





文字が嫌いではない人は前回の続きです。ちょっとですが。


では、何の脈絡もございませんが、どうぞ!
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火曜日の最終電車は空いていた。吉田の座った席からも、左右を車両の端まで見渡せる程度の人しか乗っていない。
電車の心地良い揺れに身を預けながら、吉田は1人の男を観察していた。男の名前は伊藤ワリオ。乗車口のドアに寄り掛かりながら、何かを思案するように、窓の外に目を向けている。

「早く済ませちまえよ」
痺れを切らしたのか、横に座っているタスクが急かしてくる。上下グレーのスーツに、糊の利いた白のシャツを着ている。そこにいつもの微笑みはなく、慣れないながらも一生懸命、眉間に皺を寄せようとしている。タスクの温厚な性格を考えれば、急かしているというより、ただ心配しているだけなのかもしれない。
もう少し様子を見よう、喉まで出かかった言葉を飲み込む。
「確かに。そろそろ頃合いかな」
できるだけ穏やかに返事をして、吉田は席を立った。それを見たタスクは満足そうに、いつもの微笑みを浮かべた。吉田は安心して、伊藤の立っている方へ身体を向けた。
電車の揺れが足の裏から伝わってくる。その揺れを愉しみながら、1歩ずつ伊藤へ近づいていく。

いつからだったろうか。気が付けば、自分が話したいと思った相手と1対1のコミュニケーションを自由にとれるようになっていた。それは、話しかける、答えてもらうなどという、極ありふれたコミュニケーションのことではない。半ば強制的に、相手に話しかけ、相手の考えを盗み出す様なやり方である。この、決して対等になりえない空間でおこなわれるやり取りにおいて、どこまで相手のことを理解できているのかは分からない。しかし、少なくともこの方法で、対象者の本質をつかみ損ねたことはない。それは、吉田自身に人を見る目があったのか、この能力のおかげなのか、今となっては知る由もない。

吉田は、大きく息を吸い込んだ。伊藤との距離は、残り5歩。完全にエリアに入った。
もう、余計なことなど考えている余裕はない。360度、全方位に意識を拡散させる。意識の広がりは電車の中から外へ、空へ、雲へ、月へ、輝く星達へ…全てが繋がり全てが1つとなる、そんな漠然としたイメージを具現化させようと意識を高めた瞬間、頭の中に何かが砕け散るような音が響く。
そこに感覚と呼べるようなものは存在せず、バラバラに散っていたパーツが、自動的に再び吉田を形成し始めることで、ようやく5感が取り戻されていく。
そして、時が、ゆっくりと止まっていく…
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もう最後の方はどうなっているのか、フィーリング過ぎて申し訳ないです。。。


吉田は何者なんでしょうか。
まだまだ謎が多い物語ですね。。。

どうなることやら。


タイトルどころか、物語の内容も模索中からの投稿