1月16日(土)、三原中学校校庭にて為朝凧あげ大会が開催されました。
凧のモデルである源 為朝(みなもとのためとも)は源 頼朝や源 義経の叔父にあたり、大男で弓の名手でした。
保元の乱(1156年)で敗れ伊豆大島に流されましたが、海を渡り八丈島へ来たという伝説があります。
「為朝凧」のデザインは八丈実記の著者で知られる近藤富蔵が図案化したもので、学校の授業などを利用して今でも子供達によって作られています。
凧であればなんでもOKということで子供達の中にはオリジナルデザインの為朝凧やゲイラカイト、連凧も持った子もいました。
当日も貸し出し用の為朝凧が用意されていますので、為朝凧を持っていなくても参加できます。
さっそく凧あげ大会がはじまりました。みなさんとても上手にあげています。
1月の空は青く澄み渡り、空のキャンバスを様々な凧が彩りました。
凧あげは最初が肝心。風向きを確認してから凧を持っていた手をぱっと離すと・・・
為朝凧は糸の長さがとても重要です。糸の場所によって長さが微妙に違います。
ベテランの方に調整していただきます。
こちらの小学生もかつての凧の名手に手ほどきを受けていました。
最初の写真の中央にあった巨大な為朝凧。大きさは2m以上はあるでしょうか。
釣竿を使って何度か上げましたが、今日はこの大きさの凧には少し風が弱いとのことでした。
体育館の中では昔遊びの道具が沢山用意されていました。
ちびっ子達は竹とんぼにマジックで楽しくお絵かき。
自分だけの竹とんぼが出来たのが嬉しくて何度も飛ばして遊んでいました。
欧米でけん玉はKENDAMAと呼ばれアクロバティックなスポーツとしてとても人気があるそうです。
世界的なブームの兆しがあるともいわれてますが、昔遊んだ日本人の私達としてはやっぱり懐かしのおもちゃのひとつ。
遊んだ後はお待ちかねの豚汁タイムです。
有志の方が作ってくれましたよ。美味しそうな匂いが会場に漂ってきます。
野外で食べる豚汁は格別の味。
おいしいね~おいしいね~と仲良く食べている子供達。あっという間にたいらげました。
暖かな陽気と豚汁でほっこりとした冬時間を過ごした参加者のみなさん。
のどかな空気に浸りながらゆっくりと凧あげのイベントが終わりました。
参加されたみなさんお疲れ様でした。
子供だけでなく大人も童心にかえって懐かしいひとときを過ごせたようです。
来年も八丈島の青空に舞う赤い為朝凧の光景を楽しみにしています。