八丈島観光協会職員の三宅島旅行記 | 八丈島観光協会blog

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伊豆諸島の三宅島。
伊豆諸島の事をよくご存知でない方から見ると、どの島も同じに見えるかもしれませんが、実は島のそれぞれに個性や特色があります。

東海汽船「橘丸」の航路は東京竹芝桟橋から三宅島、御蔵島、八丈島の順に毎日就航していますので、八丈島と三宅島は他の島に比べても馴染みの深い島であるといえるでしょう。

八丈島からは北に2つ隣の島ですが、約109kmも離れています。
三宅島の見どころは、まずはアカコッコなどの野鳥で知られるバードアイランド。
そして火山が生み出す美しい造形美、カラフルな熱帯魚、そして夕陽を眺めながらの露天風呂。地球の息吹と命の起源を肌で感じることができる、癒しのスポットが溢れています。


「三本岳に沈む夕日」 画像提供 三宅島観光協会

八丈島に住んでいても、これまで行く機会がなく、知らない事も多かったので、勉強がてらに観光協会の職員3人で行ってまいりました。
 
新しい橘丸に初乗船。朝9時半に八丈島の底土港を出発し約4時間半の船旅です。
この日はさほど揺れることもなく 無事に三宅島に到着しました。
 
  
到着後、いろりのある「やまのべ旅館」で昼食を頂きました。
メニューは金目鯛の釜めしや島たけのこの釜めし、島アサリやカメノテのお味噌汁など、八丈島でもなじみのあるものが多いですが、やはりその土地ならではの食材を使った料理は旅行者としては嬉しいものでした。


昼食後は「カフェ691」でひと休み。
海が見えるとっても気持ちのいいカフェです。
店内にはクライミングが体験できるスペースがございます。

   
三宅島はクライミングが盛んで、廃校になった学校の体育館に壁一面設置してあり、世界大会が出来るような設備だそうです。天侯や季節に関係なく室内で出来るスポーツというのは貴重なものです。

 
見渡すと近隣の御蔵島や神津島が見えます。まわりにいくつもの島が見えるというのは新鮮な景色でした。

ジオスポット 「メガネ岩」

1983年の噴火で埋まったままになっている学校の校舎

鳥のさえずりがこだまする「大路池」

お世話になりました「ペンションサントモ」
明るいスタッフさんのいる、過ごしやすいお宿でした。

   
自家製野菜や島で獲れた魚など、オシャレに調理したダイニングバー 「リターノ」
島に帰ってきたという意味の店名でしょうか。
 
  
「サンライズ」のハンバーグと自家製のパッションアイス
メニューはハンバーグとステーキの二品のみですが、とっても美味しくて感動のお味でした。
 

また行きの船内で「ギャラリーカフェカノン」のオーナー夫妻に出会い意気投合。
休業中にもかかわらず、快く店内を見せてくださいました。

海が見える店内で三宅島の魅力を知りつくしたオーナーが書いた風景画に見とれてしまいました。手作りのあしたばパウンドケーキやパッションフルーツのクッキーも販売しており、お土産に最適です。
 

三宅島は雄山(おやま)を中心としてしばしば激しく噴火をすることで知られていると思います。
記憶に新しい噴火は2000年。この噴火によって全島民が島外へ避難し、4年5ヶ月におよぶ避難生活をへて、2005年にやっと避難指示が解除されました。
避難生活は仕事や住居など様々な困難があったようです。
そして島内はいまだに火山ガスが発生しており、山頂周辺が立ち入り禁止区域となっています。
それでも島に帰ってきて、島を盛り上げようと頑張っている島民の方々の、生まれ育った島への愛情が印象的でした。
 

行く先々で様々な素敵な出会いがあり、お話を聞かせてくださった三宅島の方々、三宅島観光協会の皆さま本当にありがとうございました。