八丈島のポットホール、ギネス世界記録に挑戦!! | 八丈島観光協会blog

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ポットホール(pot hole) 八丈島八丈町末吉
 
「ポットホール」とは、岩(溶岩)上を流れる水路にできる穴(くぼみ)のことで、小さな穴に溜まった小石が水流で回転し、長い年月をかけ徐々に穴が大きく深くなったものです。甌穴(おうけつ)または、かめ穴とも言われています。
八丈島の「ポットホール」は、標高700m、10万年以上前に誕生した三原山(別名東山)にあります。
古来より水資源の豊かな三原山には滝や川も多く存在し、樹木も鬱蒼と生い茂り、夏から秋にかけて光るキノコが発光し、またスダジイの巨樹を見ることもできる神秘的な山です。
「ポットホール」はこの三原山の末吉地区(島の東部)、こん沢林道を進んだ途中にあります。

三根地区から登龍峠を過ぎ、八丈島の道路地点標33の辺りにポットホールへの案内板があります。ここから舗装された道路(こん沢林道)を東白雲山・西白雲山方面へ進み、途中、白雲山尾根への登り口の所に、「ポットホール」があります。


この八丈島末吉地区にあるポットホールは、これまで本格的な調査が行われなかったのではないかと思われ、住民ですらその全容がはっきりと分からないものでした。

この秋、八丈島観光協会のスタッフ(山岳ガイド)が地元の山の会と協力し、2ヶ月に渡り、その全容解明に向けて調査を行いました。

  


今回の調査で判明したのは、

 ポットホールは本流を含め10本もの沢があり
 それらの全てが一枚岩で形成されており
 ポットホールの数も500個以上の存在が認められました


一つの沢の長さは、上から下まで数100メートルに及ぶものもあり、その景観は訪れる人を圧倒するスケールがあります。

また穴の直径も、小さなものから最大直径2.5メートルを超えるものまで、調査を進めて行くと、その全容が次第に明らかになってまいりました。

これは世界的に見ても稀有な場所であることは間違いないでしょう。現在も調査は進められております。




八丈島観光協会では 、このポットホールがギネスブックや天然記念物に値する場所ではないかと考えており、これらの申請を検討しています。

そして、2020年のオリンピック開催都市が東京に決定した今、
東京都の観光地として改めて八丈島の魅力を大勢の人たちに知っていただく機会になればと祈念しております。



※ポットホールの入沢にあたって

ポットホールの本流は登山道の一部になっていますが、登山靴もしくは類似の装備が必要です。装備(渓流足袋)をお持ちの方でも、安全上の見地から、山岳ガイドの随行をお薦めしております。
本流以外の他の沢は、未整備ですので入沢しないでください。
ポットホールへのガイドをご希望のお客様は、八丈島観光協会にてご案内しております。


  

八丈島ポットホールについてのお問い合わせは、
一般社団法人 八丈島観光協会
〒100-1401 東京都八丈島八丈町大賀郷2345-1
TEL 04996-2-1377
FAX 04996-2-2573
担当 島田(山岳ガイド)までお寄せください。