膵臓の細胞、変化し血糖値抑制 奈良先端大などが確認
インスリンを作って血糖値を下げる膵臓(すいぞう)のβ(ベータ)細胞が取り除かれると、逆に血糖値を上げる働きをするα(アルファ)細胞の一部がβ細胞に変化して、その役割を果たすことが、ジュネーブ大と奈良先端科学技術大学院大の共同研究で分かった。ウイルスや免疫異常などでβ細胞が破壊され、インスリンの自己注射を続けなければならない「1型糖尿病」の治療に役立つ可能性がある。
研究チームは、遺伝子操作でβ細胞を壊したマウス8匹を使い、その後の変化を観察した。最初はβ細胞が正常なマウスの0.4%しかなかったが、10カ月後には半数の4匹で平均17%まで回復、インスリンを投与しなくても血糖値は正常値のままだった。
膵臓を詳しく調べたところ、血糖値を上げるグルカゴンを作るα細胞の一部が、インスリンを作るβ細胞や、両方を分泌する中間的な細胞に変わっていた。また、α細胞とβ細胞の両方を破壊したマウスは、機能を回復しなかった。奈良先端科技大学院大の河野憲二教授は「細胞が変換するメカニズムが分かれば、β細胞への変換を促して糖尿病を治療することにつながるかも知れない」としている。英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。
マウス試験までは色々な先生方が研究を重ねて結果がでています。あとは何時、治療薬として世にでてくるのかだけです。そのためにも日々、血糖管理を旨くコントロールしなくちゃです。