アメリカに来た当初は、車を運転することになろうとは、夢にも思っていませんでした。


でも、ルームメートのNikiちゃんさんの強い薦めで車を買いました車

今考えると、車がなかったら、学校にも実習にも行けないです叫び

そうそう、当時はアメリカでの銀行口座も持ってなかったから、なんと購入資金もNikiちゃんさんに立て替えてもらったんですお金


車を運転するには、保険の契約をしなければなりません。

インターネットで学校から一番近い保険会社を見つけて、そこへ直接契約をしに行くことになりました。

Progressiveという保険会社の代理店に行きました。

そこには、Kennethさんというおじさんがいて、とても気さくな人でしたニコニコ

私の状況(留学生であること、日本では6年間車の運転をしていたこと、アメリカでの運転経験はないこと、などなど)を説明し、一番無難な保険を探してくれていたときのことです。

Kennethさんがとった電話で、

“えっ?そう。とうとう。亡くなったのは今朝のことだったんだ。仕事を終わらせたら行くから。それまでお母さんのこと、よろしく。”

という会話が聞こえてきました。

“passed away”(人が亡くなる)という言葉に、ただ事ではないことがわかって、

“あのー、誰かがお亡くなりになったんでしょう?私、また出直してきますから、おうちに帰ってください。”

というと、

“ありがとう。実は、父が今朝亡くなったって連絡だったんです。大丈夫。わかってたことだし、心の準備はできていたから。あなたの契約をしっかり終わらせてから病院に行くから。そうじゃないと、あなたも車に乗れないでしょう?今大事なことは、この契約をしっかりして、あなたに無事に車に乗ってもらうことだから。”

と、悲しみをこらえて、契約書を作ってくれました。


しかも、

“学校まで送るから。学生さんは授業が大事。遅れたら、大変だから。”

と、学校まで送ってくれました。

もちろん、お断りしたんですが、

“誰かのためにできることをちゃんとしないと、亡くなった父にも合わせる顔がないから。さあ、行きましょう。”

と言ってくれたんです。


毎年、保険の更新には、この代理店に出向きます。

昨年、こちらに遊びに来ていた母と一緒に代理店に行きました。

Kennethさんは、私のことを覚えていてくれて、母にも優しい言葉をかけてくれました。

今年も、Kennethさんは笑顔でお迎えしてくれました。


来年は、私がネバダにいるかどうかはわかりません。

でも、どこへ行っても、保険の更新をするたびに、この出来事を思い出すんでしょうね。