がんの可能性80%
がん検診で陽性」の結果
「がんの確率は?→五分五分」と説明
→「がんの確率は50%」
これは間違いのようで、間違いでないが・・・・
実際は「わからない」って考えてください!
ってなことの根拠を淡々と述べております。
ここまで、お読みいただいて、
少し、意地悪な質問をしてみます。
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がん検診の結果が陽性でした。
「がんであったら、80%確率でがんです」
「検査陽性ですが、がんの確率は2%程度です」
この二つの確率が共存することを説明して下さい。
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そうですね。
確率80%は感度からの数字
確率2%は陽性的中率からの数字
「がんの確率」という説明の難しさはここにありますね。
「がんの可能性は五分五分」と説明を受けた時、
陽性的中率:50%
(検査陽性の人が、がんである可能性)
こんながん検診はあるのだろうか・・・・
逆に
感度:50%
(がんの場合、本当にがんである確率)
こんなレベルの低い検査を勧めるだろうか・・・・・
と疑問を持てれば、
「五分五分」→「50%ずつ」
と理解せず、
「わからない」んだろうなぁ、
と思えてきませんか?
さらに、人間ドックのおいて、検査当日、検査に関連した疾患の診断、また質問に対して即答できる医師は非常に少ないと思います。
内科医でも、循環器内科医でなければ細かい心電図異常の指摘はできません。
循環器内科医の私は、細かい腹部エコーの所見は説明できません。
内科医は乳がんの細かい説明はできません。
産婦人科医、乳腺外科医、小児科医・・・・・沢山の専門性があり、それぞれに検査と疾患があるので、これらを網羅して、それぞれに説明は不可能に近い。
「わらかない」って説明受けるより「五分五分=50%50%」って濁らして、説明したほうか、何となく数学的、統計学的根拠に基づいて、しっかりした説明に聞こえてしまいます。
最終的に人間ドックで異常が見つかった場合の次なる目的は「精密検査を受けること」です。
これはこれで、人間ドックの先生の説明の目的は果たしていると思います。
よって、人間ドックの説明では、
「陰性の人は安心して良いけど、異常の人はどちらかわらかない」
「異常」→「わからない」もしくは「がんなら、その可能性高い」
と思ったほうが無難だと思うんです。
今回、二次検診にはしっかり受診されているので、その点はしっかりクリアーできているのです。
ならば、なぜ?
同じようなことにならないため、何かできることはないか?
ここまでで、ある程度のバックグランドの整理がついたとは思います。