人間だったらとんでもないこと
🦆天気の良い日は、できるだけカラダを動かそうと思って、近場の用事をわざわざ🚴遠回りして時間を掛けたりするのだが、そうやっている中で、景色の変化というか、季節の移ろいというか、何気ない出来事に気付くことがある…。
…土手を走っていても、コレが咲き始めたなあとか、アレが増えてきたなあとか。
…最近気付いたのは、随分と優雅なチョウがいるんだなあ、と。
…土手で良く見るのは、モンシロチョウだけど、モンシロチョウは高速で羽ばたいて、サッとスライドもできるんだけど、そのチョウは、まるで紙飛行機のように、風に乗って漂っている感じだった。
…漂っていると言うより、風に逆らえずに、飛ばされてしまっているかのような、そんな感じだったねえ。
…写真を撮ろうと構えるのだが、止まることが無いので、シャッターが切れない。
…後日風の強い日に、草むらに止まっているのを見つけて、ようやく収めることができたのが、コレ。
…調べてみたら、
ホソオチョウ
という、ギフチョウの仲間らしいね。
…アタシは、昆虫には詳しくないので、へえ、こういうチョウがいるのかぁ、と思うだけなんだが、どうやらコレも
🆖要注意外来生物
の指定を受けているようだ。
…もともとは、国内に存在しなかったチョウだそうで、かれこれ40年以上前から確認されているらしく、現在では国内の各地で分布を広げているようだ。
…見た目にも頼りない飛び方をするので、自ら渡ってきたとは考えられず、人の手で放蝶されたのが原因とされているんだって。
…で、何が問題なのかというと、在来種のジャコウアゲハの幼虫と食草(ウマノスズクサ)が同じで、放って置くと、ジャコウアゲハが滅んでしまう恐れがあるんだとか(↓画像はお借りしました)。
…指定の意図は分かったけど、オオキンケイギクの場合も同様に、これについても、それは大変だ!今すぐ駆除しなくちゃ!って、法を盾に正義を振りかざすのは、どうなんだか。
…ジャコウアゲハの存在が危ういと言ったって、いつどうやって、それを大切に守り続けてきたかと言えば、何もしていないワケで。
…何もしていない状態で、それが当たり前に存在するのが自然だ!と言うなら、そうかも知れないけど、ホソオチョウだって、風景の一部になってしまえば、自然だしね。
…人の滅多に通らない草ボウボウの土手が、ジャコウアゲハの保護区であるハズもなく、もともと、ウマノスズクサなんて殆ど見ないから、ジャコウアゲハなんか居なかったところにホソオチョウがやってきて、ヒラヒラ飛んでいたところで、何の影響があるというのかしら。
…ブラックバスにしろ、オオキンケイギクにしろ、ホソオチョウにしろ、法という御旗があるから、それを盾に文句を言う人がいるけど、ある種を守るために別の種を絶やせというのは、人間だったらとんでもないことで、人間じゃ無ければ、涼しい顔をしてソレができるのかって、アタシは思う。
…まあ、アタシも含めて、自分に直接の影響が及ばないから、肯定も否定もお互い好き勝手なんだけど、そこにいるだけで、突然火の粉が降り掛かってくるワケでね(←ネット上の炎上や中傷も似てるところあるね)。
…そうかと思えば、先日の新聞にこんな記事を見つけた。
…同じギフチョウの仲間なのに、守られるモノと許されざるモノがいるんだね。
…人間だったら、とんでもないことなんだよね、国(リーダー)の理念によって、争いや分断が絶えないでしょ、戦争も駆除も別のモノとは思えないよね。
…先日、大きな網を持った作業服姿を数名見かけたけど、行政の人が駆除にきたのかしら。
…近々、土手の大除草作業もあるみたいだし、1年経ったら元通りのジャングルになるし、案外たくましく生き続けるんじゃないかなあ。
…週末です、御自愛下さい。