Aの記憶力にびっくりしながらも聖蹟桜ヶ丘の駅を探索。

全て覚えたと言っても、資料の内容だけで現実とはリンクしていない、お店を紹介するば新鮮な驚きを見せるいつものAだ。


A『面白かった!また案内してくれよな!』


俺『もちろん!また資料作るからもっと覚えろよ!』

A『また~?やだよ、すげ~大変だったんだぜ!』


俺『次からはもうあんな量はないから、大丈夫だよ、つ~か暗記しなくてもいいからな、細かいことまで覚えすぎだ!』


A『だってどれが重要かわかんないから、取り敢えず全力でいかなきゃわからんじゃん!』


少し泣きそうになった、わかんないから全力でやる、何をやったらいいか分からないから全部やる、そんな気持ちはすっかり忘れていた。

効率的に無駄な時間をなるべく無くそうと賢いふりをして過ごしている、俺もAのような気持ちをまた持てるだろうか、正直わからない、目頭は熱くなる。


俺『なあ、社長?まだまだこれからだよな?』


A『??、何が?』


俺『俺たちは、こっから始まるんだよな』


A『何言ってるかよくわかんね~けどとっくに始まってるだろ、よ~いドンしたのにやすだけ寝てるだけだろ、そろそろ起きれば?やすが起きたらみんなぶったまげるぜ!』


俺『寝てね~よ!』


A『うんにゃ、寝起きもいいとこ!そろそろ起きてくれよ、やすが本気の時の顔が好きなんだ!近日中に起きるように寝坊すんなよ!』

俺『了解、じゃまた明日な』


33話 おはよう


に続く