おはなしの風キャラバン〜田頭小学校高学年編〜

田頭小での公演もいよいよ最終盤、5・6年生(14名)の回です。
脱いだ履き物も冒頭のご挨拶もピシッと揃っていて、さすが高学年!
まつぼっくり隊5人、爽やかな風に吹かれた思いです。
さぁ、この回もかよこさんの司会でテンポ良く進みますよ~!

1,ハンドベル・歌『たなばた』(全員で)

タイトルを伏せてのハンドベル演奏だけでは、やはり『たなばた』の歌という答えは上がってきませんでした。歌でジェネレーションギャップを知る私たちです笑
みんなで歌おう、となってからは、先生方が素敵な歌声を響かせてリードしてくださいました。ありがとうございました!

2,パネルシアター『たなばたさま』(読み:じゅん 操作:かよこ・シロ)

続いて、パネルシアターで季節のおはなしです。
今回、大きな舞台を新しく手作りしましたが、夜空に思いを馳せる七夕の由来話にはピッタリでしたね!
パネルシアターを初めて見る児童さんが多数で、興味津々な様子が伝わってきました。持って行って良かった~♪



3,大型絵本『パパ、お月さまとって』(かよこ・トントン)

夜空繋がり、大きくページが開くのも面白いしかけ絵本です。
「そのハシゴは家のどこに置いてたんだよ!」「届くのかよ!」と、子どもたちからたくさん元気なツッコミが入って盛り上がった1冊でした。
現実には起こりえないことが当たり前のように起こるのが、物語の世界。
私たちはもう何度も読んでいて展開もそのまま受け入れているこの本も、初見の子どもたちにしてみればファンタジーのジェットコースターなんだと再認識しました。



4,紙芝居『くもの糸』(ようこ)

国語の教科書でもお馴染みの芥川龍之介作品…と思ったら、まだだったようです。
こちらの紙芝居は絵作者が脚本も担当されていて、まさに活字で読んだイメージ通りの情景が展開します。
おはなし会最後の感想発表、「あのとき下の人たちを落とそうとしなかったら、カンダタはどうなっていたんだろう…と思いました」と言ってくれた児童さん、そうなんですよね~、物語は終わっても、いろいろ考えちゃいますよね~。
楽しいだけではない、深いおはなしの世界をご紹介出来たようです。



5,絵本『うえきばちです』(トントン)

種を植えたら、めが出た、はが出た、はな咲いた!
同じ音なのに植物とのっぺらぼうでは、仕上がりがこんなに別物!
さっきまでの『くもの糸』で場を支配していた静かな空気が、はじける笑い声でがらりと変わりました。
みんな、たいへんよく楽しめました♪



6,絵本『あらしのよるに』(かよこ・ようこ・じゅん)

中学年への公演時と同じく、三人で読み合う『あらしのよるに』。
先ほどと違うのは、冒頭で登場人物の紹介をせずに読み始めた点です。
嵐の夜に真っ暗な洞窟で出会うオオカミとヤギ。
声だけでお互いの姿を想像したせいで、盛大に勘違いしながらおしゃべりが弾み、友情が芽生えていきます。
誰が何の声なのか分からないままに始まった読みきかせ。
そんな二匹に気持ちを同調させながら聞いてくれたように感じました。
ぜひ、続編も読んでみてくださいね。



これで今日のプログラムは終了です。
高学年さんは、なんと一人ずつ全員が感想を発表してくれました!
心に残った作品を一つずつ挙げて、どんなところに心が動いたかを教えてくれたのですが、これが見事に「人それぞれ」。
今回のおはなし会が子どもたちの成長の糧になりますように…と願いながら、終始ニコニコ顔のまつぼっくり隊でした。

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1,ハンドベル・歌『たなばた』(全員で)
2,パネルシアター『たなばたさま』(読み:じゅん 操作:かよこ・シロ)
3,大型絵本『パパ、お月さまとって』(かよこ・トントン)
4,紙芝居『くもの糸』(ようこ)
5,絵本『うえきばちです』(トントン)
6,絵本『あらしのよるに』(かよこ・ようこ・じゅん)
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 ブログ担当:じゅん