http://www7b.biglobe.ne.jp/~team-matsubo/index.html


3月11日はみたけ児童センターでの「3.11を忘れないおはなし会」でした。学校の授業時間の関係で、1、2年生のみの参加となりました。

東日本大震災から13年目となり、7〜8歳の彼らは震災を経験していない世代となります。そんな子どもたちに向けてのプログラムはどうすればいいか考えに考えた末、「東日本大震災の実状を知ってもらうこと」「防災について考えてもらうこと」「震災後の人々の気持ちに思いを馳せてもらうこと」を三本柱にすることにしました。


館長先生のお話の後に、全員で黙祷をしました。鎮魂の空気の中、我々が紹介されておはなし会スタートです。


最初にかよこさんが「東日本大震災に学ぶ日本の防災」に掲載されている津波の写真、変わってしまった街の写真などを見せながら、当時の様子を伝えます。あの日のかよこさんご自身のご家族の様子も話してくださいました。そうすることで、子どもたちに日常の延長線上に震災はあるのだと感じてもらえたのではないかなと思います。


それを受けて、絵本「たんぽぽ〜あの日をわすれない〜」をようこが読みます。宮城県で被災した作者が子どもたちを励まそうと描いた作品です。小学生の女の子の被災と友人との別れ、その中で瓦礫の中に咲くたんぽぽに希望を見出すまでが描かれています。子どもたちは真剣に聴いてくれました。


さて、ここからは防災について考えてもらいます。

紙芝居「じしんがきたときどうするの?」をかよこさんが読んで、頭を守ることの大切さを学びます。実際に皆んなで頭を守る練習もしました。



続いて、かよこさんの防災クイズコーナー!「サバイバル防災事典」「津波防災22のルール」から防災に関するクイズを出題!「教室にいるときに地震が来たらどうする?」「登下校中に地震が来たら?」「お手洗いに入っている時に地震が来たら?」のような日常で起こり得る場面でどうすればいいのか出題。子どもたちは、手を挙げて「頭を隠して、机の下に入るー!」「倒れてきそうなものや、何かが落ちてきそうな場所から離れて、頭を守る!」「トイレのドアを開ける!」など、たくさん答えてくれました。




最後はかよこさんとようこで絵本「かぜのでんわ」を読みました。これは、東日本大震災後に。岩手県大槌町に実際に設置された「風の電話ボックス」をモデルにして書かれたお話です。

山の上に置かれた電話。誰もが自由に使えて、会えなくなってしまった人とつながれるこの電話にはいろいろな動物が話しにやってきます。でも、この電話は電話線が繋がっていないのです。ところがある日のことーー。

もう会えない人へ伝えたかった言葉をこの電話に託す者たちの思いが描かれたこの絵本。聴いた子どもたちがそれぞれに何かを感じてくれていることを願いつつ読みました。


私たちのおはなし会が、震災を風化させることなく、伝え続ける活動の一助となれば幸いです。


今回のプログラムはこちら↓


司会 かよこ


1.本「東日本大震災に学ぶ日本の震災」かよこ


2.絵本「たんぽぽ〜あの日を忘れない〜」ようこ


3.紙芝居「じしんがきたときどうするの?」かよこ



4.防災クイズ「大人も知らないサバイバル防災事典」「津波避難22のルール」より かよこ


5.絵本「かぜのでんわ」かよこ、ようこ


ブログ ようこ