2019 SUPER GT第6戦「オートポリス GT 300kmレース」レポート
2019 SUPER GT第6戦「オートポリス GT 300kmレース」
9月7〜8日 オートポリス(大分県)
ADVICS マッハ車検 MC86 マッハ号
チーム地元のレースは17位完走
2019 SUPER GTシリーズ第6戦は、9月7〜8日にオートポリス(大分県)において300kmレースとして開催。
GT300クラス14位からスタートした#5 ADVICS マッハ車検 MC86(坂口夏月/平木湧也)は、
ウォームアップ走行時のミスでドライブスルーのペナルティを科され、
また途中の降雨で混乱したレースをしぶとく走りきり17位でゴールした。
第6戦オートポリスには、29台のGT300車両がエントリー。
ADVICS マッハ車検 MC86マッハ号は30kgのハンディウェイトを搭載しての参戦。
オートポリスは阿蘇外輪山に位置するサーキットで、アップダウンに富み特に終盤の登り区間はテクニカル。
またタイヤ片をタイヤが拾うという”ピックアップ”も起きやすくサーキット攻略の難度は高いが、
チャレンジングな高速コーナーやハイスピードで駈け下るスリリングなストレートもあり、ドライバーには好評のコースだ。
チームと坂口のホームコースということもあり、今回は何としてでもトップ10ゴールでポイントを稼ぎたかった。
7日朝の公式練習は雲が多いものの晴れ。九州の西方を北上した台風13号の影響でやや強い風がときおり吹いた。
このセッションで#5 86はトップから1秒604遅れの1分46秒912で20位にとどまった。
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◆公式予選
気温が30℃を超える14時30分、公式予選Q1はスタートした。坂口がステアリングを握り1分46秒013で13位につけ、
上位16台に残りQ2進出を決めた。
Q2では平木がコースイン。
しかしマーキングの関係でニュータイヤを温存したこともあり、中古タイヤで1分46秒914。
14位となりこれでグリッドが確定した。
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◆決勝レース
8日の決勝レースは、14時37分にスタートした。空には黒い雲がいくつも見えるものの晴れ。
気温27℃、路面温度33℃というコンディションだった。スタートドライバーは平木。
ところが決勝スタート前のウォームアップ走行時に、マーキングされていないタイヤを装着していたために、
決勝レースでドライブスルーのペナルティが科せられることになってしまった。
そのために平木は8周目にピットインしてペナルティを消化。いきなり最後尾までドロップすることとなった。
平木はすぐに2台をパスし、17周までにさらに2つポジションを上げ23位へ。
数周前から雨が降り出していたが、1コーナー付近は相当な量に達していた。
チームはレース中盤の雨で混乱するピットレーンを予想して、早めのピットインを計画。
平木は22周でピットインして坂口に交代した。
そしてタイヤは後半路面が乾くことを予想してスリックからスリックへ交換した。
これで最後まで走りきる予定だ。
数周後には第2ヘアピンあたりでも雨量は増していったが、坂口はコースアウトすることなく厳しい時間をしのいでいった。
その後、コースの雨に足を取られてコースアウトやクラッシュをする車両があり、
このレースでは合計3回セーフティカーが導入された。
坂口はそのたびにじわじわと順位を上げて周回。
終盤には雨も上がりコース上もドライ路面のラインができるようになった。
坂口は61周、17位でチェッカー。ポイントこそ取れなかったが、
ふたりそろってコースアウトすることなくまずまずのペースで周回することができた。
またドライバーからは、ADVICS製のABSシステムの進化について、
ドライコンディションではもちろんハーフウェットコンディションをスリックタイヤで走行しても、
安心してブレーキを踏むことができたというコメントも出た。
次のSUGOはマザーシャシーには有利なコース。
進化したABSを武器に鈴鹿以来の表彰台を狙ってのレースとなる。
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坂口夏月
「交代してすぐの1コーナーは雨量が多くてびっくりしましたが、
コースアウトすることもなく最低限のことはできました。
車重が重くてトラクションがかかりやすいFIA GT3車両とは異なり、
軽量なマザーシャシーは不利な状況でしたが、雨が上がってからはまずまずのペースで走ることができました。
もう少し早く雨が上がってコンディションが良くなったら僕たちに有利に働いたのでしょうが、
そのあたりが不運でした。
次のSUGOはマザーシャシーに有利なコースなので、頑張りたいと思います」
平木湧也
「僕がショートで走って早めにピットインするという作戦は良かったですね。
ウォームアップのタイヤでの決勝でのドライブスルーのペナルティはもったいなかったです。
それまでは今回優勝した60号車のすぐ後ろにいただけに、近い位置でゴールできたのではないかと思います。
トップの車両と同じようなペースで走れましたし。
しかし予選の一発のタイムが足りませんでした。
次のSUGOでは確実にポイントが取れるようなレースをします」
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