夫は、「お前が甘やかすからいけない。引きずってでも学校に行かせないといけない。

甘くしたら将来ろくなことにならない。」と言います。

 

夫のせいにするつもりはないけれど、そう言われた次の日は、厳しくした方が良いのかもしれないと思い、玄関で崩れる景子の手を引き、家から引きずり出します。

 

景子は必死で抵抗し、小さい子が駄々をこねるように、私の手を払い家の中に入ろうとします。

ここで、負けてはいけません。

 

景子の将来がかかっています。

この時引きずり出されているのは、景子ですが、私が引きずりだしているのは私自身へのいましめの心です。

 

「あんたが、ちゃんと子育てしなかったら。しつけできていないから。きちんと子どもを観ていないから。」

母親失格という猛毒の矢が、四方八方から私の心臓に何本も何本も突き刺さります。

 

そして、その矢を放っているのは、夫の姿の先にいる鬼のような顔をした私自身でだったのです。

 

その私は容赦なく私を罵倒し、責め立てます。

責任の全部を私に背負わせます。

もちろん誰も助けてくれません。

 

あの頃は、夫が手助けしてくれないと感じ、猛毒の矢を私に次々に放っていると思い込んでいましたが、そうではありませんでした。

 

やっと、振り返る事ができるようになった今、少し気づけるようになりました。

本当に人間とは、私は愚か者です。

 

人は自分の事が一番わかりません。