景子の抜毛は止まることなく続き、学校以外では必ず帽子をかぶるようになりました。
なぜあの姿で毎日登校できるのかが、その頃、私には理解できませんでした。
逆に「休んでもらいたい。」と、心で何度もつぶやきました。
きっとあの行為は、私たちへの無言の抵抗だったのだと思います。
そもそも、受け入れることも、初めは見ることすらできませんでした。
それでも、その抵抗に対して、どうしたらいいかの答えが見つからないままでした。
気づけば、景子はリストカットをするようになっていました。
振り返ってみると、以前にもそんなそぶりがあったのですが、私は、全くそんな事をするとは信じられませんでした。
景子は、態度で私たちにアピールを必死でしていたのだと思います。
感じてはいましたが、どう対応すればいいのかわかりません。
私は、この頃、初めて精神科を受診する決心がつきました。