今、おもい起こせば、長女の景子(仮名)が中学1年生の頃、手首の傷を見て、とっさに「それって、まるでリストカットに見えるよ」と、明るく言い放ったのが始まりでした。私は、そんなことが起こる想定が水蒸気の一粒ほどもありませんでした。
精神科で看護師の経験があったので、リストカットはよく知っていたのに、情けない限りです。
この時に、直ぐに察知して手を尽くせていたら、この後のことが防げてたかもしれないと、後悔してもしきれないほど悔しくって悔しくって、自分を責めたてて怒鳴りつけて、ぶん殴りたい衝動と怒りが抑えきれません。
でも、笑われるかもしれませんが、この体験談の中の私を、私自身が心の底から尊敬しています。
馬鹿げた話しだと笑って下さい。
私の人生の中で、あれ以上に命がけの人間に、私は、まだ出逢っていません。
そうそう人は命がけの姿を他人に見せないものでしょうから、当然なのかもしれませんし、私の勘違いの可能性もあります。
私は、ごく普通いいえ、それ以下の人間でしたから、あんな力があるとは、思ってもみませんでした。
一番驚いているのは私自身です。
だから、これは誰にでもできることなのだと、確信をもって言えます。