心の底から、娘のために命を捧げたいと祈ったのは、紛れもない事実として私の中に残っていて、それが生まれながらに持っている母性なのではないでしょうか。

 

他人事のように、母性の神秘と水滴が巌も打ち砕くような、果てしない忍耐力と強さを実感させられました。

 

その半年後、部屋に抜け毛が多くなりだしました。

昔からイライラすると髪をかく癖があったから、イライラしてるのだろう‥そのくらいにしか思っていませんでした。

でも、それは急速にエスカレートしていきました。

 

それでも、私は半信半疑‥

いえ!無意識に現状を否定したかったのです。

 

皮膚科を受診し、「お母さん、これは抜毛かもしれません。」医師に告げられました。抜毛?!自分で髪を抜いている?それでも性懲りもなく、「そんなはずはない。」心で、何度も何度も「そんなはずはない…そんなはずはない…」と、呪文のように唱え続けていました。

 

でも、心の奥では、不快感と一緒に、胸が締めつけられ息が止まるような、無数のガラスの破片が心臓に刺さる死に耐えそうな痛みが始まりました。