時々、娘の手をとり、「今日も生きててくれて、ありがとう。」そう言い続け祈り続けました。

 

少しずつ華が開くように、娘の肩の力が抜けるのを、感じていました。

それはほんの気遣いいほどの、かすかな変化です。

 

そして、私の心も変わって行きました。

娘に何も言わなくなり、やっと自分の辛さと、娘の辛さが別のものだと、感じられるようになってきました。

 

私にできる事と、できない事を実感しました。

できない事を受け入れられた。

諦めたのではありません。

 

確かに今どうしようもない事があると、受け入れられたのです。

 

 

その時、思いました。

私は学びながら、どうにかして娘を助け出そうと援助者になろうとしていました。

でも、娘が求めていたのは、援助者としても私ではなく、世界に一人だけの母だったのです。

 

母親にしかできない役割がある。

それを、疎かにしてはいけない。

 

いつの間にか母であることが、二番手になっていました。

 

何もできないけれどソバに居て、黙って手を握る行為は、その ”ぬくもり” 他人ではできません。

いつの間にか、一番大切なものを見失っていました。