そんな中,“ Team Future”の私たちは,教室の中に外に,国際理解教育の種をまこうと努力を続けています。
メンバーの一人,Megは昨年,学芸会で「アンネの日記」をやりました。好評だったそうです。その話を聞いて,私(Yossy)も俄然やってみたくなって,台本をください!と頼んだのですが。台本の執筆者からだめだしでした。それで,ネットとかで,台本はないか探してみましたが見つからず……

それで,……

自分で書くことにしました

夏休み中から,「アンネ・フランク」に関わる本を何冊も読み

DVDを3本視聴し

9月半ばから土日,祝日も部屋にこもり,書き続けました。
メルボルンから3ヶ月半,ノンストップで,休まず,すごかった
。10月はじめ,「完成!」と思ったのですが,素読みしたら,1時間を超えてしまい,さらに,30分までに縮小し,秋休み中(仙台は2期制なので)に,ようやく完成しました。
学芸会で「アンネ・フランク」の劇をやると言うと,5年生の子どもたちは,国際理解教育のYossy先生なら考えそうなことだと,みんな納得していました。ある保護者からは「台本読んだだけで,泣いてしまいました。頑張ってください。」と,励まされ嬉しかった。
その後アンネの時代に合いそうな衣装やトランク,ピストルなどが,集まり出しました。
(段ボールで手作りのトランクも作りました
)「Yossy先生ってこんなに怖かったっけ」といいながら,子どもたちは,しごきにも耐えてくれました。
(ヒトラーの演説に使った鈎十字
S先生作。)そして,11月の本番。迫真の名演技をする,アンネ・フランク,姉マルゴット,父オットー・フランク,親友リース,ヒットラーなどなどの子どもたち。
(隠れ家の入り口に置く本箱は,図工作品の乾燥棚を利用
C先生作。)
「私は,何度も涙がでました。レベルの高さに驚きました。と来賓もみんなが言っていました。」と校長先生にも,ことあるごとに褒められ…

でも,最も苦労が報われたのは,やっぱり子どもたちからの感想です。
「アンネは,どんなときでも,夢や希望を失わないで,周りの人を励ましていた。そんな人に自分もなりたい。」
「差別の怖さが,分かった。いじめは,戦争の始まり。」
「支援者のミープの勇気はすごい。自分が,オランダ人だったら,かくまってあげたい。」
「自分が,その時代に生まれていたら,アンネを救いたくても,できないかもしれない。集団心理は怖い。」
「何人(なにじん)だとか,何民族だとか,肌の色で差別してはいけない。みんな同じ人間。」
「ヒットラーは演説がうまかったから,みんなだまされたのかもしれない。」
「平和のために何ができるか考えたい。まず,自分の周りにいる友達や家族を大切にしていきたい。」
などなど
そして,劇中のオットー・フランクの言葉「アンネのことを,あなたの子どもや孫たちに伝えてください。」に,実際にそうしたいとたくさんの子どもたちが感想に書いてくれました。
「この劇をたくさんの人たちに見てもらって,アンネのことを知ってほしい。」と本番前に,私に話してくれた子どもの声が,心に残ります。
台本は,オープンにしたいと思います。
そして,オープンエンドに,過去・現在・未来の「戦争と平和」について,子どもたちが考えて行ってくれたら,嬉しいです。( By Yossy)


