父が倒れました。

正確には、一人暮らしをしている父に電話をかけたら応答がないのでタクシーで家に行ったら倒れていたという状況です。



何日の何時から倒れていたのかわかりません。どこをぶつけたのか、周辺の家具などの状況から推測することしかできません。



声をかけても目をほんの少しあける程度、小刻みに震えていて、右半身を下にした状態。息はしています。近くに駆け寄ると床がかなり広範囲にベタついました。糖尿病の既往があるので、おそらく失禁した尿が蒸発して糖が濃縮した状態だったのだと思います。ヒーターがついていました。



いつかこういう日が来るのではないかと思いつつ、孫も生まれてしばらくは幸せな時間を過ごさせてほしいと願い、やはり現実は残酷でした。




そのまま動かさず、すぐに119番で救急車を要請。




救急隊は5分程度で来てくれたと思います。内服薬や既往歴、かかりつけ病院の名称と診療科、年齢や生年月日や発見した状況など色々と聞かれました。




父はたくさん薬を飲んでいるし持病も複雑なので、いつも使っているカバンには必ずお薬手帳・保険証・かかりつけ病院の診察券をひとまとめにして持たせていました。会社に行くときも必ず持参。




今回そのおかげで、本人と会話できなくてもすぐに資料を見つけることができ、救急隊の方へ素早く情報共有ができました。




救急隊到着時のバイタルが聞こえてきましたが、血圧は140台/90台、発熱なし、Sp02は不明(酸素6L投与されていました)、意識レベル100(刺激しても覚醒しない。痛み刺激に対し、はらいのけのような動作をする)、血糖値600台。




左手はほんの少し動かせたのですが、右手は全く動いておらず、手も足も痛み刺激に反応が薄く、この時点で右半身麻痺の可能性が高まりました。




父の1月のHbA1cは6%台、コントロール良好でした。つまり、何かしらの身体侵襲により血糖値が高くなったと考えられます。





一刻も早く搬送先が決まってほしいという気持ちでした。




白血病・糖尿病・心房細動・高血圧・間質性肺炎など複数の診療科にかかっていますが、包括的に診てもらうほうがメリットと考えて5年くらい前からは自宅から車で15分程度の総合病院に全て見ていただくように調整しましたが(同じ病院の複数診療科に通院)、結局今回救急搬送は受け入れてもらえませんでした。




他の病院にも断られ、結局救急隊員が消防本部に連絡し指示を待つこととなり、搬送先が決まるまで20分以上は救急車の中で待機したと思います。





この間に父の職場へ電話したところ、この日は無断欠勤をしていたことがわかり、朝刊がポストに入りっぱなしだったことやテーブルの上にバターが出しっぱなしだったことを合わせると、倒れたのは朝の出勤前だと推測されました。




私が父を発見したのは19時半。

(父が仕事から帰宅するのはだいたい18時過ぎ)




10時間以上も1人で倒れていたのかと思うと、自分を責めることしかできません。




搬送先の病院ではCTを実施、すぐに先生から話を聞くことができました。





診断名は脳梗塞




抗凝固薬も服用していたのに…1週間ほど前に薬を4日ほどやめて気管支鏡の検査を受けたせいだろうか…なぜ…などと色々と考えを巡らせます。




かなり大きく脳がダメージを受けているので、今すぐ抗凝固剤を使うことは逆に大出血のリスクになってしまう状況とのこと。





MRIの結果でもかなり広範囲に血流が滞っていると説明がありました。





医師からは、数日間は血圧の管理をして様子を見るしかない、と言われこの日から集中治療室に入室となりました。





言語をつかさどる領域が侵襲を受けているとのことで、状態が落ち着いても発語ができなかったり指示を理解することができなかったりする可能性があるようです。





父はおしゃべりな人で、孫のRくんともよくおしゃべりしていました。もう声を聞くことはできない、話せないのだと思うと胸が張り裂ける思いです。




今は泣いてる暇なんてなく、Rくんの育児と並行して父のサポートをするしかないと自分を鼓舞しています。寝る前にだけ泣くので、鼻が詰まって息苦しいです。そしてイビキがひどいらしいです…ガーン





頭と気持ちが整理できるようブログを書きました。しばらく父の闘病ブログになると思います。また、どなたかの参考になれば幸いです。