忠臣蔵
時は元禄十五年 勅使下向の春は弥生の十五日 処は江戸城松の廊下
怒る眼に朱を注ぎ 抜く手も見せず斬りつくる
その太刀先は上野の 烏帽子に発止と斬り込みて 浅傷 負わせしのみなれば 内匠頭は気を焦ち
また一刀を肩先に斬りつけたれば上野は 助けを呼んで逃げゆく。
刃傷沙汰は許すまじ
お家断絶 城地赤穂は没収され 追放されし江戸屋敷 赤穂藩士は浪士へ変わる
我が血に染まんこの短刀
大石良雄に賜りたし
浅野内匠頭の家来ども 亡き君の仇を酬いんため今宵推参いたしたり
願うは上野介殿の御首 我と思わん人々は出で合え 出で合え
殺陣集団 鴉