今年度の首都圏 中学入試をふり返ってみますと、

「300校 1200回」という数字がまず出てきます。

 

これが意味するものは、何でしょうか?

 

 

◇「300校 1200回」◇

首都圏には、およそ300校の受験対象の中学校があって、今年度実施された入学試験の回数が、のべ1200回だった、という統計結果が出ています。

 

単純計算で、「1校あたり4回の受験機会があった」ということになります。

 

A中学校の入試は、1回入試、2回入試、3回入試、4回入試、というふうに、4回(4日)に分けて実施されるわけで、ざっくり言えば、この学校の志望者は、4回合格するチャンスを与えられていることになるのです。

 

昨今の中学入試において、

この「入試の複数回実施」は、もはや”あたりまえ”の風景になったと言えます。

 

そのせいか、

1日に「午前入試」「午後入試」があるのは、特段珍しくもなんともなく、昨年度くらいから「夕方入試」なるものを実施する学校もチラホラ見聞きするようになってきました。

 

学校側の観点から言えば、少子化の中で、受験生を集めるのに必死なわけです。

 

受験生が集まらなければ、入学生が募集定員を下回ってしまいます。定員に満たない学校は、ますます深刻化する少子化の中で、生き残っていくことは容易いことではないでしょう。

 

ですから、各中学校の先生方は「1人でも多く受験してもらうために」、毎年 頭を悩ませていらっしゃるのです。

 

受験してもらうためには、「受験しやすくする」ことが大切です。「受けやすさ」ですね。間口を広げなきゃ!ですよ。

 

そうやって登場してきたのが、午後入試や夕方入試というもので、その結果が「複数回受験の実施(=試験回数の増加)」であり、「300校1200回」であるわけです。

 

 

「試験回数が増加」というのは「受験機会の増加」と同じですから、文字通り、受験生一人ひとりが受験する機会も増えることになります。

 

特に2月1日から3日までの3日間は、理論的には、9校の入試を受験することが可能ということになったわけです。

 

9校と書きましたが、午前から午後受験を同じ学校で通す受験生親子もいますし、急いで電車に飛び乗って、別の学校に向かう、という受験生親子もいます。

 

このあたりは、各受験生ご家庭の「受験戦略」と言えるのかもしれません。

 

どの学校をどの順番で受けるか?

また、入試を受けるということは、想像以上に体力的にも精神的にもキツいものですから、2日目以降に備えて、体力等を温存させるほうを選ぶか?

 

塾の先生を交えて、しっかり綿密にスケジュールを組んで、入試本番の初日(2月1日)を迎えたいものです。

 

 

「受けやすさ」を前面に押し出した中学入試は、今後どんなトレンドが予想されるでしょうか?

「見せかけの偏差値」って何でしょうか?

 

どこかで悩める受験生親子の指針となれば、幸いです。